あくまでも、いっちゃんの場合です。猫さんによって状況・反応はそれぞれだし、うちでやっていることは間違っているかもしれません。
何かの参考になればと思いますが、まずは獣医さんの指示に従ってください。
初めての発作の前から、前兆がありました。
その日は日帰り入院で静脈点滴をしてきたのですが、帰宅してから、ずっと落ち着かない様子で眠りません。
いつもは病院から帰ってくると疲れるようで、眠りっぱなしになることが多いのに。
夜になり、箱座りしているいっちゃんの頭が、定期的に「かくん、かくん」と動くようになりました。
小さい「かくん」を何回かやって、大きい「かくん」を1回やります。
電車の中で居眠りして、こっくりこっくり舟をこいでいる、お疲れのサラリーマンにそっくりです。
箱座りしているから、居眠りすると頭が安定しないのだと思い、横に寝かせました。
それでも、頭がびくっと動きます。なんだろう、こんなことなかったのに・・・。
「かくん、かくん」を始めて15分後くらいに、突然ものすごい勢いで王様シェルターから走り出てきました。
人間用のこたつ布団にぶつかって止まったところを押さえ込んで抱っこしましたが、脚は走っている状態のまま動き続けています。
すぐにぴーんと伸ばした状態になりましたが、ぶるぶる震えが止まりません。
目は異様にまん丸で、まばたきもしません。
口をものすごい速さで開け閉めしていて、歯がぶつかってガチガチ鳴っています。
舌を噛まないように、腕を口に突っ込んで噛ませました(*注・下記参照)。
普段は動きもゆっくりで、よれよれしている王様が、見たことがないほどの速さで走り、男の人(同居人くりくり)が全身を使ってやっと押さえ込める(*注・下記参照)ほどの力で暴れました。
おしっこも漏らしていました。
とても長い時間に感じましたが、たぶん10秒ほどで発作は治まり、いっちゃんはぼーっとして抱かれていました。
10分ほどそのままで、それから自分からもぞもぞ動いたので、王様シェルターに戻しました。
発作から2時間くらい経ってお水を飲むようになりましたが、相変わらず、頭を「かくん」と動かします。
そして、最初の発作からぴったり6時間後に2回目の発作が起きました。
だいたい1回目と同じ経過をたどり、治まりました。
それ以降は「かくん」もなく、3回目の発作は1ヶ月半後までなかったです。
*注について〜本当は痙攣発作を起こしているときには、やたらに口に物を入れたり、抱きしめたりしてはいけません。
異常に食べます。
発作が食欲中枢に何らかの影響を与えるのかも知れないと、獣医さんは言っています。
一時的に食欲中枢が狂うのでしょうか。
日記の山の王様編、1月14日の日記に詳しい状況が書いてあります。
その後の発作は2月28日、5月5日、5月22日です。
興味のあるかたは、それぞれの日付の日記をご覧になってください。
初めて発作を起こしたとき(2003年1月14日)に、獣医さんは「覚悟してください」と言いました。
腎不全が極末期に達し、尿毒による神経症状の発作が出たと思われたようです。
それはもう本当に、最後の最後ということです。私も「いよいよ・・・」と思いました。
神経症状としての発作は、何時間おき、何分おきといったふうに、繰り返し起こるらしいです。
いっちゃんは、初めての発作から6時間後に2回目が起きて、それきり治まりました。
次に起こしたのは1ヶ月半も経ってからです。
結局、尿毒症ではなかったようです。
獣医さんの予測では、高血圧が原因で脳内の神経が圧迫されて起こったのかもということでしたが、原因ははっきり分かりません。
もし調べるとしたら、大学病院に紹介状を書いてもらって、脳の断面図を撮るなどの精密検査をすることになります。
しかしそれでも分からない場合も多く、発作の原因を特定するのは、かなり難しいそうです。
もし分かったとしても治療できるかというと、これがまた疑問。
20歳で腎不全でよれよれのいっちゃんに、万が一脳に何かが見つかったとしても、とても手術などはできません。
つまり、検査で大きなストレスを与えるだけで根本的な治療は何もできない可能性が大きい(若くて体力のある猫さんなら話は別です)。
結局、発作が起きませんようにと祈り、起きたら抱きしめて指を噛ませる・・・こんなことくらいで、積極的な対処は何もしませんでした。
痙攣発作は神経過敏になっているときに起こすので、いっちゃんがリラックスできるような物を捜しました。
★サプリメント 神経をリラックスさせるペット用のサプリメントが、けっこうたくさん販売されています。
いっちゃんには使っていません。病院の薬、ビタミン剤、酵素などでいっぱいいっぱいで、これ以上何かを飲ませるのは、効果よりもストレスが大きいと判断しました。
★フラワーレメディ 試したみたいです。
★アロマオイル・お香 リラックス効果のあるラベンダーなどを試してみました。効果は・・・よく分からない。
★アロマテープ・アルファウェーブマット 詳しくはサプリ・栄養剤のページの一番下を見てください。
実際に痙攣発作を目の当たりにすると、その強烈さにほとんどの人はびっくりすると思います。
特に繰り返し起こると「いよいよ・・・」と思ってしまうかもしれません。
しかし発作を繰り返しながら、ずっと頑張っている猫さんは多いです。
続けて発作を起こしていたのが収まり、しばらくしてまた繰り返し起こすようになり・・・と、不定期で「発作ありの日々」と「発作なしの日々」を周期的に繰り返している猫さんもいます。
痙攣発作は強烈ですが、「すぐにでも命に危険がある状態」ではありません。
発作が治まればケロリと元気になることもあります。あきらめたらダメだよ!
痙攣発作を起こすときは、神経過敏になっていることが多いようです。
眠らないでずっと起きている、落ち着きがない、ちょっと触っただけでびくっと動く、あるいは触られるのをいやがる、いつもと違う行動をする・・・など、猫さんによって様子・態度はそれぞれだと思います。
もし猫さんに何か不審な様子が見られたら、それが「発作の前兆では?」と感じたら・・・
★音に反応してびくっとし、それが引き金になって発作を起こすことがあるので、なるべく静かにして物音を立てないように。
★明るいより薄暗いほうが落ち着くようです。
★身体がどこかに触っていると安心度が高いようです。
うちでは背中に沿って、クッションや毛布を置いています。
狭い場所にすっぽりはまれるのも、ポイントが高そうです。
★暖かいと気持ちも穏やかになるようです。保温に気をつけてあげてください。
★いざ発作が起きて突然大暴れしたときに、怪我をしないような場所を工夫する。
タンスの角などが近くにあると、身体を打ちつけてしまいます。高いところにいると、転げ落ちてきます。
びたんびたんと魚のように床に身体を打ち付けて暴れることがあるので、フローリングの床は危ないかも。
クッションやバスマット(厚手のもので裏に滑り止めがついていればなおよい。おしっこやゲーをしてもすぐに洗えるので便利)などを回りに敷きつめておくと、ダメージは少ないと思います。
あらぬ方向に走ったり転げて行ったりするので、獣医さんからは、できれば箱の中などに寝かせておいたほうが安全だと言われました。
ダンボール箱などにクッションや毛布を敷いて寝かせてあげれば、発作で暴れても怪我の危険はかなり減ります。
身体がすっぽり囲まれていることで安心するとも思います。
いっちゃんは王様シェルターが「いつものおれの場所」なので、そこから動かすのはストレスになってしまうと思いました。
なので、暴れても硬いものに激突しないように、王様シェルターの周りにクッションや枕で壁を作っています(写真参照)。
でもこれだと、ご飯に突っ込みそうですね。
どかすわけにはいかないし、困った。
まとめ:静かに、薄暗く、身体を包み込むような状態で暖かく。安心して落ち着ける状態を作ってあげること。
★まず一番最初に、深呼吸。
それから
「大丈夫大丈夫」と心の中で猫さんと自分自身に穏やかに話しかけて、落ち着かせる(目標:自分が一番落ち着くこと)。
★やってはいけないこと
1: やたらと身体を動かさない。
2:抱きしめたり、ゆすったりしない(呼吸できなくなることがあるそうです)
3:大声を出さない(大きな音が刺激となって、発作がぶり返すことがある)
4:口の中に指やタオルなどを、ものを入れない
★やったほうがいいこと
1:ぶつかると危険なものがある場合は、どかす。
2:頭を床に打ち付けないように、タオルやマットなどを敷く。
3:落ち着いて、大丈夫と強く念じながら見守る
★嘔吐に注意
獣医さんによると、発作のときに吐くことも多いらしいです。
頭が仰向けのときに吐いてしまうと、吐しゃ物が喉に詰まって危ないので注意。頭を横に向けたほうがいいそうです。
いっちゃんは発作中いつも、おしっこは漏らしましたが吐くことはなかったので、実際に発作中に頭を横に向けられるのかは分からないです。
★参考までに、ヒトの場合
- 患者を押さえ込まないようにしてください。
- てんかん発作を起こしている間は、患者の歯の間に何も(自分の指など)置かないようにします。
- 患者が危険にさらされていたり、近くに危険物があったりしない限り、患者を動かしてはいけません。
- 患者の痙攣を止めようとしないでください。てんかん発作を起こしている間は、患者は自分をコントロールできません。
- たとえ患者の顔色が青くなっても、てんかん発作の患者に人工呼吸を実施しないでください。たいていのてんかん発作は、脳が損傷される前に止まります。
- 痙攣が止まって患者の意識がはっきりしてこない限り、患者の口に物を与えてはいけません。
だそうです。(SRL症状百科より)
★発作中の猫さんはとても苦しそうで、見ているのが怖いです。
しかし獣医さんによると、痙攣発作中は意識がなく、苦しさも何も感じていないのだそうです。
発作が収まった後、何事もなかったかのようにスタスタ歩いてご飯を食べに行く猫さんもいるくらいですから、実際に覚えていないようです。
★うちの場合:たぶん、良くない例〜参考にしないでね〜!
初めて発作を起こしたときから、王様シェルターの上に常にタオルを用意するようになりました。
発作が起きたら舌を噛まないように、すかさずタオルを、がちがちしている口に噛ませます。
口の中全体をふさいでしまうと息ができなくなるので、上等のふわっとしたタオルは危険。
使い古しの硬くなった布(タオルじゃなくても、着古した服など何でもOK.。)のほうがいいと思います。
人間の場合には割り箸などを噛ませることが多いようです。
←タオル生地のハンカチをパンツのゴム紐で硬く巻いて作りました。親指くらいの太さです。しっかり噛ませて口腔内を塞がないために、こういった形状のものが良いと思います。
そうしてタオルを準備しているにも関わらず、いざ発作を起こすと、いっちゃんに噛ませるのは、いつも自分の指や腕。とても痛いです。穴が開いて血が出ます。でも柔らかさといい、形状と言い、人間の指が一番安全で(猫にとって)効果的、慌てているときとっさに突っ込みやすいんです。
しかし発作中の力はただ事ではなく、うかつに指や腕を噛ませると大怪我をするかもしれません。皆さんは、できるだけ避けたほうがよいと思います。
発作中はものすごい力で全身を使って暴れるので、ショール・バスタオルなどを巻きつけて抱くと抑えやすいです。手脚を突っ張ってもがくので、そのほうが猫さんの怪我(骨折など)も防げると思います。
うちでは保温用の掛け布団として、王様シェルターにはいつもショール類がありました。注)これは以前に書いたもので、獣医さんに「それでいいです」という許可をもらったものでしたが、主流の考えたかは上記のように、『動かさない、抱きしめない、口に物を入れない』です。
かかりつけの先生の指示に従って、うちの場合を決して参考にしないでくださいね。
暴れていた身体や口の動きが止まり、ぼ〜っとして放心状態のようになります。びっくりしているようです。
もちろん飼い主もびっくりしていますが、ここで大きい声で呼びかけると、それが刺激になって発作がぶり返しかねないので、静かに見守りましょう。
発作が収まって猫さんが落ち着いてきたら、優しく穏やかに小さい声で話しかけるのは悪くないようです。
発作の後は筋肉痛になることがあるようなので、すっかりいつもの様子に戻ってしばらくたってから、そっと撫でたりマッサージしてもいいかもしれません。
(猫さんが嫌がらなかった場合に限ります。無理にしてはいけません)
普段ではありえない激しい動き、全身を突っ張らせて暴れることから、発作後は筋肉痛になるかも。かなり体力も使うと思います。
腎不全が極末期に達し、尿毒症による神経症状で発作を起こしたのなら危ないようです。
しかしそうでない場合、発作そのもので命の危険はないそうです。
ただ、発作のショックで呼吸困難になることがある、体力を消耗する、発作を繰り返すと脳にダメージが起こってくるなどの理由から、やはり起こさないほうがいい。
いっちゃんは発作後は食欲中枢が狂うようで、直後はやたらと食べました。
獣医さんに報告すると不思議そうな顔をしていたので、いっちゃんだけの症状かと思っていましたが、
そういう猫さんは他にもけっこういるようです。
掲示板などで、同じ症状の体験談を、何回か読ませていただきました。
いっちゃんが処方された痙攣発作を抑える薬(抗痙攣薬)は、効き目が4時間くらいだそうです。シロップの白い薬で甘いのですが、いっちゃんに飲ませたら泡を吹いたので、びびりました。王様、甘いものは嫌いなようです。
強い薬なので、日常的に飲ませるものではありません。
発作の前兆が認められたら、あるいは発作を短時間のうちに何回も繰り返すようなときに飲ませます。
4時間くらい経って効き目が切れた頃に、また発作を起こしそうな気配があったらまた飲ませてください、と言われました。
発作の最中は暴れているので、もともと無理だとは思いますが、何も飲ませてはいけません。
気管に入って危険です。発作が収まって落ち着いてから飲ませます。
抗痙攣薬は精神安定剤のような働きをするようで、飲ませるとぼ〜っとしたり、眠ったりします。
いっちゃんにはほとんど飲ませませんでしたが、痙攣発作を起こすときは神経過敏で眠れないことが多いようなので、薬を飲んで眠った王様を見てほっとしたことがあります。
お世話になっている獣医さんから聞いたお話なので、「いっちゃんの場合」だけの話かもしれません。
★極末期の腎不全からくる神経症状
★高血圧のせいで脳の神経が圧迫された
★脳の神経が何かのはずみで傷ついた
★てんかん
ずっとなんでもなかったのに、年を取ってから急に「てんかん」になる猫さんがたまにいるそうです。
逆に若いときに、てんかんの発作を起こすようになり、しかし自然に発作の頻度が減っていき、何だか分からないまま治ってしまう猫さんもまれにいるそうです。
獣医さんは痙攣発作とストレスは関係ないと言いましたが、初めの2回は日帰り入院のあとに発作を起こしたことから、なんらかの因果関係が多少なりともあるような気がしてなりませんでした(素人の勘ですが)。
なので、発作がきっかけとなって自宅皮下輸液に踏み切りました。
なるべく家で、ゆっくりしてもらいたいものです。
原因を特定するには、大学病院クラスに整った設備で、脳のMRIを撮る等の精密検査が必要。
そこまでやっても原因が分からないことも多いらしい。
猫さんのお名前をクリックすると、痙攣発作体験談のページに飛びます。
@の後は飼い主さんのお名前です。
猫どんちゃん@カッパさん (ぎゃおす王国・偉猫伝タワー内)
がりちゃん@くららさん (くららさんのHP・がりものがたり内)
moomama主催の老猫会「みんなの知恵袋」に、癲癇発作のスレッドがあります。
いろいろなケースの体験談が載っているので、参考になると思います。
http://www2.tranzas.ne.jp/~ushingama/cgi-bin/patio/patio.cgi?mode=view&no=49