| セファランチンは、数年前に北九州の腎不全のネコを飼っている獣医さんが使っていたので、私も腎不全のコに使いました。ほかに腎不全のケアのために使っていた方をお二人知っていますが、みんなその北九州の獣医さんのブログを見てマネしたんです。末期(Cre4以上)で2年維持できている方もいましたが、私のネコに効いたかどうかは不明です。
血流を促進するので、腎臓にいいんではないか?ということでその獣医さんは使っていたようです。ほかに飛騨高山の先生がセファランチンの研究をしてらっしゃいますが、メジャーな薬ではありません。 血流を促進するので、口内炎の治療にその先生は使っていました。腎不全ではない口内炎で貧血のコに使いましたが、かなり長期間投与しましたが、セファランチンが効いたのか、ゴハンをよく食べるようになって太ったから具合が良くなったのか、わからずじまいです(3ヶ月でPCV21→28まで復活)。
年末に旅立ってしまったコは、おそらく骨髄がなんかしたことによる貧血で、あれよあれよという間に旅立ってしまったんですが、白血球が異常に減少していました。が、セファランチンをガンガンに投与したところ、白血球は増えました。貧血は治りませんでした(おそらく何をしても治らない、非再生性の貧血でした)。 抗がん剤などで白血球が著しく減ったときに、セファランチンが使われるケースがあると、前の前の前の病院の先生がいっていました。
セファランチンは注射液があるので、それで私は導入しました。輸液にも混ぜられます。しかし腎性貧血や貧血に効くかどうかははっきりしたことは言えません。ほかに使った経験のある方がいれば、私もぜひ経験談を聞いてみたいです。
セファランチンは、錠剤、粉、アンプルがあり、化研製薬株式会社のみが製造発売しています。 注射液はアンプル1本が1mlで、1mlあたりにセファランチンが5mg配合されています。主治医が飛騨高山の先生に聞いてくれたところ、1日に5mgまで投与していいということでした。 アンプル1本は、私の病院で180円です(私の病院は異常に安いほうです)。私以外に使う人がいなかったので、10本セットになっているものを買いました。
投与量ですが、北九州の先生に電話して直接訊いたところ、(ブログをやっていたのは若い先生で、研究している院長先生に聞きました。おっさんです)、「少しのステロイドと組み合わせて使うと効果倍増。1日1mg〜5mgで良い。毎日が望ましいが毎日でなくてもよい」というアバウトなものでした。
2.5mgぐらい入れればいいかな?と思って注射したこともありますが、とても滲みるようです。ですので、輸液に混ぜるといいと思うのですが、なんせ症例が少ないですからリンゲル液のパックに入れたとき、どういうふうに劣化していくのかがわかりません。 私はシリンジを使って輸液していたので、シリンジの口から小さい注射器で吸い出しておいたセファランチンをシリンジに入れたリンゲル液に混ぜていました。 残りのセファランチンも注射器に詰めてしまって、冷蔵庫で保管し、2〜3日で使い果たすようにしていました(なんせ症例が少ないですから、劣化ぐあいがわからなくて)。
でも、ネコがいろいろと疲れたり、ストレスになることはやらない、というのも本当に本当に方法としてあります。それにセファランチンは症例が極めて少ないお薬です。害は極めて少ない、副作用はないに等しいと北九州の先生も飛騨高山の先生もいいましたが、症例がないだけにわかりません。 薬の添付書には、どの薬の注意書きにもあるようにアナフィラキシーショックは副作用として挙っていますし、顔面紅潮、じんましん、腹部不快感、咽頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、食欲不振、発熱などなど、どの薬でもたいがい書かれていることが明記されています。もちろん人間の薬ですし。
ただ、うちのネコ4匹に使った結果では、このような副作用はいっさいありませんで、二人の先生も「副作用が出たのを見たことがない」と仰っていました。
※さらに付け加えます。 さっき添付書を読んでいたら、人間の場合は白血球減少症と脱毛、滲出性中耳カタル、まむし咬傷に効くとありました。 造血作用については、「血液幹細胞増加作用」がマウスの実験では認められていて、放射線による造血機能障害に対してなんですが、血液幹細胞に働くので、造血機能の回復を促進する、と書かれています。 主治医は、血行を促進するので腎臓にいいし、腎臓にいいということは腎性貧血にもなりにくい、ということなんじゃないか?と言っていました。
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