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■2723
/ inTopicNo.1)
静脈点滴と皮下輸液について
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□投稿者/ chama
-(2009/01/05(Mon) 11:35:36)
突然の書き込みで失礼致します。
以前よりこちらのBBS及び体験レポートBBSは読ませていただいており
大変参考にさせていただいておりました。
2匹の愛猫を腎不全で亡くし、現在は腎不全プレデビューの13歳の男の子と同居しています。
検査の数値や健康状態から、今のところ療法食(腎臓サポートドライ)のみの治療です。
今月2度目の検査の予定で、数値によって今後の治療を検討していく事になっています。
そこで緊急にお聞きしたいのが、点滴についてなのですが。。。
初期〜中期の腎不全の猫さんに多く施されている「皮下輸液」と「静脈点滴」の関係についてです。
亡くなった猫を最初に診て頂いていた先生に
「皮下輸液を続けていると 静脈点滴の妨げになるので、自宅での皮下輸液は勧められない」
と言われ、私自身1度も自宅での皮下輸液は経験しておりません。
どういう理由で妨げになるのか、2度ほど聞いたのですが、よく理解できないままでした。
現在通っている病院では
「そういう話は聞いたことがない。その先生にそういう経験があったのでは?」
と言われていますが、もし本当にそういう事があるのなら、この先の治療にも関わる問題ですし
ご存知の方や経験者様がいらっしゃれば教えて頂きたいと思い、投稿いたしました。
ネットで検索をしてみても、なかなか思うようにヒットしてくれません。
何となく近いかなぁという記述が以下のURLに載っていましたが。。。
http://www.pet-hospital.org/guidance1017index.htm
=以下抜粋=
点滴とは、静脈(血管)に液体を少しずつ入れる(滴下する)方法です。
この方法(皮下輸液)は皮下に液体を入れる方法です。
点滴は直接、血管に液体が入りますが、この方法(皮下輸液)は皮下にまず入れて、
その後筋肉等を通過して、血管に入れる方法です。
ゆえに動物が重篤な場合は、あまり効果がありません。
私が医師から聞いた話しぶりでは、「皮下輸液を入れていると、後から静脈点滴で入れた輸液が
有効に使われない」つまり、併用が危険であるようなおっしゃりようでした。
私自身がもう一度、前の病院へ赴き、詳しく説明を求めれば済む話なのでしょうが、
獣医師の間で一般的に広まっている事例なのであれば
今の先生が知らないと言っているのも???ですし。。。
重篤な状態で主に用いられる静脈点滴が有効に働かないというのは
即、その子の命に関わってくる事でもあると思いますので
どうか、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、宜しくお願い致します。
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■2733
/ inTopicNo.2)
Re[2]: 静脈点滴と皮下輸液について
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□投稿者/ じいや
-(2009/01/11(Sun) 19:28:55)
http://nekojiiya.exblog.jp/
chamaさん初めまして。
ほぼ1年間、慢性腎不全のコに自宅で輸液をしていました。
また現在も腎不全ではありませんが、数ニャンに輸液をしています。
私の場合ですが、輸液の目的は病気によって違います。
腎不全でないコたちへの輸液の目的は、脱水緩和や電解質を整えてあげる(引用先のHPですと栄養補給が該当するかもです)、喉の渇きを緩和するなどです。
とくに主治医からは、『食べない日はしてあげてください』と言われています。
腎不全のコについては、上記にプラスして尿毒を薄めたり、尿毒を身体から出すことが目的でした。
私の飼っていたコは、腎不全が発覚したときにすでにとてもステージが高かったです。
輸液だけでなく水分を口から摂っても、すぐにシッコになって排出されてしまう感じでした。
万年脱水状態です。
ですが腎不全もそのステージによっては、さほど脱水しないと思われます(もちろん個体差はあります)。
あくまで推測ですが、chamaさんのネコちゃんはあまり脱水がないのかもしれません(とてもいいことです)。
であれば、輸液した水分がけっこう身体にとどまってくれるのかも。
私のネコのように入れただけどんどんシッコで出て行ってしまえば大丈夫なんでしょうが、皮下輸液したぶんがけっこう長く身体に留まっていれば、その状態で静脈点滴すると輸液過多になってしまうのかもしれません。
輸液過多でなにが困るか。
心臓が悪いなどほかに疾患がなければ、胸に水が溜まることはないと主治医には聞いていますが、必要以上の水分を入れる必要はないと思います。
あとは、一時的に水分が増えることで血が薄くなるので、一時的ではあったとしても貧血状態が生じると思います。が、これもよほど薄まらなければ問題ないように思えます。
あとは血圧の上昇があると聞いていますが、よほどの高血圧のコでなければ、皮下輸液で多少血圧が上がっても問題ないと主治医の説明がありました(静脈点滴のほうが血圧は上がると聞いています)。
>「皮下輸液を続けていると 静脈点滴の妨げになるので、自宅での皮下輸液は勧められない」
この理由を素人なりに推測すると、上記みたいなことかなぁ?と思えます。
静脈点滴のほうがダイレクトに身体に作用するので、皮下輸液のようにジワジワと潤う方法よりも静脈点滴を勧める獣医さんはいるようです。
ですが、尿毒を緩和する目的で日常的に皮下輸液が必要なコであれば、脱水もある程度はあることが多いですし、一度入れた水分がいつまでも身体に留まっていてくれるわけではないので、例えばですが皮下輸液した次の日に静脈点滴をしても問題はないように思えます。
毎日皮下輸液してBUNが140のコであれば、静脈点滴してもさほど効果はないかもしれません。
ギリギリまで待って静脈点滴したら140がガ〜っと下がることもあるかもしれません。
ですが、140という数値のまま放っておくことでそのコが楽チンになれるとも思えないので、普通は気づいているならば早めに楽チンにさせてあげたいですよね(皮下輸液できない理由があるならともかく)。
なので
>「皮下輸液を続けていると 静脈点滴の妨げになるので、自宅での皮下輸液は勧められない」
はやっぱりよくわからんです。
耐性ができるとか、そんなことは絶対ないですし…。
私の飼っていたコは毎日200mlとか輸液しても重篤な状態になったとき、静脈点滴もしましたが確かに数値は下がりませんでした(下がるコもいます。ウチの場合は限界だったんだと思います)。
でも毎日の輸液がなければとっくに命がなかったと思います。
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■2734
/ inTopicNo.3)
Re[3]: 静脈点滴と皮下輸液について
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□投稿者/ ひぴ
-(2009/01/11(Sun) 19:31:47)
http://www.gyaos-kingdom.com
chamaさん、こんばんは。はじめまして。
『皮下輸液を続けていると 静脈点滴の妨げになる』というお話は、私も聞いたことがないです・・・。
今かかっている獣医さんがおっしゃるように、前の先生は、何かそういう経験をされたことがあるのかもしれないですね。
ただ、その先生のされた経験がどのようなものか分からないですけれど、あまり一般的なものではないように思います。
私のような獣医学の専門知識のない人間が言うのは無責任ですけれど、ぎゃおすを開設して6年、たくさんの猫さんのお話や経験を教えていただきましたが、
『「皮下輸液を入れていると、後から静脈点滴で入れた輸液が有効に使われない」つまり、併用が危険』というお話は初めてです。
皮下輸液と静脈点滴の違いは、chamaさんがお調べになったとおりと私も理解しております。
ちょっとだけ補足させていただきますと、静脈点滴は血管に直接、液を入れますので、脱水などには即効で効果があります。
皮下輸液は、皮下に溜まった輸液が体内の組織を通してゆっくり吸収されます。
腎不全の猫さんの場合、『命に関わるようなイザというとき』というのは、多くの場合、尿毒症か重度の脱水だと思います。
尿毒症は、おしっことして体外に排泄されるべき成分が血液中に濃く残ってしまっている状態。
脱水症状は血液および細胞内の水分が不足している状態です。
なのでどちらも、血管に直接、輸液を入れたほうが、皮下輸液のように吸収するという手間がないぶん、即効性があるのです。
(尿毒症は、静脈に輸液を流し込んで血液中の尿毒を薄め、少しずつでも尿として排泄させる。
脱水症状の場合は、水分は口から飲んでも皮下に入れても最終的には血液に取り込まれ体中に運ばれます。
どちらも血液中の水分が重要なのです)
そういう理由から、尿毒症や重度の脱水のような『イザ』の場合は、一刻も早く体内(血液中)に水分を入れる必要があるため、静脈点滴が選択されることが多いです。
皮下輸液は、動物が重篤な場合はあまり効果がないというよりは、『間に合わない』という感じだと思います。
それと、静脈点滴は血管が確保で切る限りは常に液を体内に流し込めますが(何日でも、ニンゲンなら何ヶ月でも何年でも)、皮下輸液はそうはいきません。
一度に体内に入れられる液の量には限界があるからです。
こう書くと、静脈点滴はいいことばかりのようですが、なかなかそうウマイ話にはならないこともありまして。
1・なにしろ血管にどんどこ輸液を入れてしまうので、血液の量が短時間で急に増えます。
血液量の急激な変化は、心臓に負担をかけることがあるので、心臓が弱い猫さんは注意が必要です。
2・血液の量は増えますが、輸液で水増しされている状態ですので、貧血になりがちです。
腎不全の猫さんは、それでなくても貧血になりがちなので、要注意です。
3・ほとんどの場合は、入院管理が必要になります。
で、多くの猫さんは、入院が大嫌いです。
自宅で静脈点滴を許可してくれる獣医さんは、ごくわずかです。
入院のストレスがひどい場合には、メリットとデメリットのバランスが、ハテナ?な感じになりがち。
4・猫さんが動き回らずに、じーっと大人しくしていてくれないとできません。
ケージに入ってもらっても、暴れて点滴の管を引きちぎってしまうようでは、危険が大きすぎます。
表現がアレですが、『身体に針を刺されたまま、じっと大人しくしているくらい体調の良くない猫さんにしかできない』という言い方もできてしまうかもです。
などなどの理由から、今すぐ輸液をじゃんじゃん入れなくては危険という場合以外は、皮下輸液が選択されることが多いです。
効き目はゆっくりだけれど、言い方を変えれば『穏やか』ということです。
入院の必要もありません。
脱水症状は、血液中および細胞の中の水分が不足している状態です。
通常は皮下輸液で維持し、イザとなったら静脈点滴というケースが一般的です(絶対ではありません。猫さんの体調、病歴、性格、環境、飼い主さんの都合、病院の方針などによって、選択はそれぞれです)
chamaさん、以前の病院では、皮下輸液はどうされていたのでしょうか?
自宅ではしていなかったけれど、通院でしてもらっていたのかな?
もし通院で定期的に皮下輸液をしていたのなら、自宅での許可がでなかったのは、いくつか理由が考えられます。
1・その都度、猫さんの状態を診察してから、輸液をするという考えの先生。
全身状態を見て、輸液の量や添加するビタミン剤、その他のお薬などを決めるから。
責任感の強い、慎重な先生ほど、なかなか許可はでないかもしれません。
2・自宅ですることによって通院回数が減ると、体調の変化による治療のタイミングを逃す危険がある。
3・皮下輸液はコツを掴んでしまえば難しいものではないですが、猫さんの身体に針を刺し体内に輸液を入れるという医療行為です。
使用済みの針の管理もしっかりしなくてはなりません。
初めての病院で、いきなり自宅皮下輸液をしたいと言っても、却下されることも多いです。
獣医さんと飼い主さんの間に、ある程度の信頼関係がないと、先生としても許可することはできません。
(初対面で、あるいは電話相談だけで、二つ返事で許可してくれる病院も、それはそれで問題かもです)
非常に失礼なことを書いてしまいますが、先生との間の信頼関係が充分ではなかった・・・のかもしれません。
chamaさんと先生が、ということではないのです。
全ての飼い主さんに対して、自宅皮下輸液を許可するほどの信用をしない先生なのかもしれません。
上と重複しますが、それだけ慎重ということですけれど。
もし、通院での皮下輸液もされていなくて、静脈点滴が効かなくなるから・・
ということでしたら、すみません、分からないです〜。
長々と書いてしまったわりには、答えになっていなくてごめんななさい。
でもchamaさん、通常は自宅皮下輸液で維持してイザとなったら静脈点滴というのは、いちばん一般的と言えるくらいのものですし、その選択している獣医さん&飼い主さんは、とってもたくさんいらっしゃいます。
今の獣医さんが反対されていないのでしたら、よくご相談されて、選択肢のひとつとして検討されても悪くはないのではないかと思います。
不安なままでは自宅皮下輸液がchamaさんのストレスになってしまいますので、安心できるようなお話が聞けるといいですね。
猫さんとchamaさん、穏やかにのんびりと、長〜く長〜く、慢性腎不全とお付き合いしてくださいますように。
お祈りしています。
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■2735
/ inTopicNo.4)
Re[4]: 静脈点滴と皮下輸液について
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□投稿者/ てっちゃん
-(2009/01/11(Sun) 19:34:25)
http://blog.goo.ne.jp/hermitagetecchan/
http://plaza.rakuten.co.jp/bonolovescat/
の、「猫の慢性腎不全における食事療法の理論と実践」というブログを書いているボノ太さんという方がいます。
ボノ太さんは、人間の人工透析の病院にお勤めの現役の管理栄養士さんです。
残念ながらボノ太さんのネコさんも腎不全予備軍に入ってしまい、それをきっかけに、ブログを始められています。
それで、いま、ちょうど体液に関する講義を分かりやすく記事にしていらっしゃいますので、ちょっとのぞいてみてください。
きっと、ご参考になると思います。
輸液を理解するには、ある程度の体液に関する理解が必須ですので。
上で、ひびさんがご説明の「細胞内脱水」の意味などにも対しても、細胞内液、細胞外液、組織間液などの仕組みが分かれば、理解がより深まると思いますよ^^
分からないことがあれば、ボノ太さんにバシバシ質問しちゃってください(本当・・・?)
皮下輸液は、組織間液に入れ→細胞外液→細胞内液と移動し、最終的には細胞内脱水を補正しようというものです。
静脈輸液は、一工程カットして、ダイレクトに細胞外液→細胞内液へと進みます。ですから、急性腎不全など一刻の猶予もならないようなときには、即効性のある手段を使います。
それと、組織間液から細胞外液に移動する際には、エネルギーを使います。
従って、体力的に弱っているネコさんに皮下輸液は、静脈輸液よりも余計な負担を与える場合があります。
輸液は、獣医さんにとっても大変難しく、奥の深いものなんだと思っています。
個々の症状にあわせて、輸液を調合し、流し込む速度や量の調整など、簡単にはいかないことばかりのようです。
私のかかりつけのM院長は、素人による自宅輸液には、反対な先生でした。
(自分でもやってみたかったんですけどね・・・)
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■No2723に返信(chamaさんの記事) > 突然の書き込みで失礼致します。 > 以前よりこちらのBBS及び体験レポートBBSは読ませていただいており > 大変参考にさせていただいておりました。 > > 2匹の愛猫を腎不全で亡くし、現在は腎不全プレデビューの13歳の男の子と同居しています。 > 検査の数値や健康状態から、今のところ療法食(腎臓サポートドライ)のみの治療です。 > 今月2度目の検査の予定で、数値によって今後の治療を検討していく事になっています。 > > そこで緊急にお聞きしたいのが、点滴についてなのですが。。。 > > 初期〜中期の腎不全の猫さんに多く施されている「皮下輸液」と「静脈点滴」の関係についてです。 > > 亡くなった猫を最初に診て頂いていた先生に > 「皮下輸液を続けていると 静脈点滴の妨げになるので、自宅での皮下輸液は勧められない」 > と言われ、私自身1度も自宅での皮下輸液は経験しておりません。 > どういう理由で妨げになるのか、2度ほど聞いたのですが、よく理解できないままでした。 > > 現在通っている病院では > 「そういう話は聞いたことがない。その先生にそういう経験があったのでは?」 > と言われていますが、もし本当にそういう事があるのなら、この先の治療にも関わる問題ですし > ご存知の方や経験者様がいらっしゃれば教えて頂きたいと思い、投稿いたしました。 > > ネットで検索をしてみても、なかなか思うようにヒットしてくれません。 > 何となく近いかなぁという記述が以下のURLに載っていましたが。。。 > http://www.pet-hospital.org/guidance1017index.htm > =以下抜粋= > 点滴とは、静脈(血管)に液体を少しずつ入れる(滴下する)方法です。 > この方法(皮下輸液)は皮下に液体を入れる方法です。 > 点滴は直接、血管に液体が入りますが、この方法(皮下輸液)は皮下にまず入れて、 > その後筋肉等を通過して、血管に入れる方法です。 > ゆえに動物が重篤な場合は、あまり効果がありません。 > > 私が医師から聞いた話しぶりでは、「皮下輸液を入れていると、後から静脈点滴で入れた輸液が > 有効に使われない」つまり、併用が危険であるようなおっしゃりようでした。 > > 私自身がもう一度、前の病院へ赴き、詳しく説明を求めれば済む話なのでしょうが、 > 獣医師の間で一般的に広まっている事例なのであれば > 今の先生が知らないと言っているのも???ですし。。。 > > 重篤な状態で主に用いられる静脈点滴が有効に働かないというのは > 即、その子の命に関わってくる事でもあると思いますので > どうか、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、宜しくお願い致します。
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