| 皆様からお褒めのようなお言葉をいただき嬉しいかぎりです。 私はまだ開業してはいないのですが、将来は患者さんひとりひとりにきっちりと時間をさき、きちんと説明し理解してもらったうえで、お互いに正しい知識を共有し、安心と健康をプレゼンテーションできるような獣医になるのを志していますので、このようなWeb上だけの触れ合いも全然ムダではないと考えています。
みなさんを失望させるようで申し訳ないのですが、尿中アルブミンの測定はあくまで、高血圧の指標のひとつです。高血圧は腎不全の原因のひとつなので、そのため尿中アルブミンの値が初期腎不全の指標ともなりえるのでしょうが…。 アルブミンは血液中のタンパクの1種です。血圧が高いと、腎臓から尿中にタンパクが漏出するので、血圧が高ければ、タンパク尿が出ることが多い=尿中にアルブミンが増えます。 前の書き込みでは書きませんでしたが、尿検査のときに他に異常がなく(血尿、白血球など)、タンパクが出ているときは高血圧によって腎臓がダメージを受けている可能性がありますから、尿中アルブミンと同等とまではいかないまでも初期腎不全の指標とも言えるのではないでしょうか?そんなに尿中アルブミンだけに期待しなくても大丈夫だと思いますよ。それを説明、指摘してくれる獣医さんが少ないだけなのでしょう。 私も普段猫ちゃんの尿検査をしてタンパクが頻繁に出ていると、「腎不全の初期かもしれません、今から塩分は控えましょう。かまぼこ、カニかまは絶対ダメですよ〜。」と忠告しています。
実際、尿検査や血液検査をしても、それぞれの数値の説明をきちんとしてくれる獣医さんってそんなに多くないと思います。尿検査の結果、血液検査の結果を正常な値であっても、きちんと飼い主さんに理解してもらうのが重要なのだと、再認識させていただきました。みなさんどうもありがとうございます。
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