輸液の種類
輸液(補液)の方法は2種類あります。
1)静脈点滴
2)皮下輸液
静脈点滴は、人間の医療でもおなじみの、いわゆる点滴です。
血管(静脈)に直接、液を入れます。
皮下輸液は、皮膚と筋肉の間に輸液を入れて、じわじわと体内に吸収させる方法です。
昔は人間にも行われていたそうですが、近年ではほとんどないです。
皮下輸液とは
猫さんは、身体の皮と筋肉の間にすき間があります。
(人間にもありますが、猫さんより小さいので、通常は皮下輸液には向かないそうです。)
皮下輸液は、そのすき間に輸液を入れて、体内に液を吸収させる方法です。
皮下輸液のメリット
◎ ゆっくり体内に吸収されるので、静脈点滴よりも心臓の負担になりにくい。
◎ 数分程度で終わるので、長時間、猫さんを拘束する必要がない。
◎ 自宅で飼い主さんができる場合もある。
皮下輸液 のデメリット
血管に直接、液を入れる静脈点滴と比べると、体内に穏やかに吸収される分、効果も穏やか。
早急に脱水症状や数値を改善する必要がある場合には向かない。
自宅で皮下輸液
皮下輸液は、自宅で飼い主さんができる場合があります。
しかし、全ての猫さんに、自宅皮下輸液の許可がでるわけではありません。
獣医さんの考え方や方針により、あるいは猫さんの状態や性格などによって、許可が出たり出なかったり、いろいろだと思います。
許可をしてくれる獣医さん=良い先生、
許可してくれない獣医さん=良くない先生、
ということでは決してありません。
責任感が強く真摯な獣医さんほど、なかなか許可は出ないかもしれません。
病院でしたほうが、猫さんの状態を獣医さんがしっかり把握して、その都度、輸液の量や添加するお薬などを調整することもできるからです。
反対に、電話で問い合わせただけ、あるいは最初の通院時から、猫さんのことも飼い主さんのこともよく分かっていない状態で
「はいはい。自宅皮下輸液ね。いいですよ〜どうぞどうぞ。」
と二つ返事でオッケという獣医さんのほうが、ちょっと怖いような気がします。
針を刺すという医療行為を、素人の飼い主さんに許可するのには、獣医さんの飼い主さんに対する信用も必要だと思います。
けれど、自宅で飼い主さんが皮下輸液をしてあげられたなら、通院でのストレスや体力消耗が抑えられます。
病院の方針によって違いはあると思いますが、基本的には猫さんの体調が安定してて、かつ頻繁な輸液が必要な場合には許可されやすいようです。
一度はダメと断られても、その後猫さんの体調が落ち着き、飼い主さんと獣医さんの間にある種の信頼関係ができたことから、のちに許可になった方もいます。
こちらの希望をはっきり伝える、どんなことでも疑問に感じたら質問するなど、獣医さんと話し合いながら治療方針を決めてくださいね。
そしてあなたと猫さんとの輸液タイムが、ラブラブの時間となりますように。
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自宅皮下輸液のための参考資料
獣医さんのHP。日本ベッツグループ内、皮下輸液のページ。
ぎゃおす王国内・体験レポートbbsにも、自宅皮下輸液に関するスレッドがあります。
◎ 自宅で皮下輸液
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自宅皮下輸液のムービー集
ぎゃおす王国内、自宅皮下輸液のムービーのページです。
ムービー1)シリンジを使った輸液の練習
(動物病院で指導してもらったときのムービーです)
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始めに
皮下輸液の方法は、大きく分けて2種類あります。
1:シリンジ使用 → 輸液パックから1回分ずつの液をシリンジに吸って使う方法。
2:輸液パックから直接 → 輸液パックに針を繋ぎ、パックから直接、猫さんの体内に液を入れる方法。
うちではシリンジを使いますが、輸液パックから直接の方法を指導している獣医さんも、たくさんいらっしゃいます。
他にも細かい部分で、病院によって輸液方法には違いがありますので、以下は参考程度に見てください。
自宅で皮下輸液を始める前に獣医さんから説明&練習があるはずですので、必ずそちらに従ってくださいね。
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輸液の準備
冷たいままの液を入 れると、違和感を感じて嫌がる猫さんがいます。
身体も冷えてしまいます。
夏は暖めなくてもよ いそうですが、気候・体調などにより、その時々で判断・調整してください。
◆ 輸液の温め方
獣医さんからの指導では「電子レンジ」か「湯煎」でした。
どちらも輸液パックごと温めます。
湯煎の場合は針を刺すゴムの部分がお湯に触らないように注意します。
私はいつも簡単な方、レンジでチンです。
チンしたあとパックが熱くなっていても、中身はそれほどでもないことが多く、また中身の液の温まり具合が均一ではない場合が多いので、パックを軽く振った りもんだりしています。
シリンジに吸う間に液が冷めることも計算して温めます。
しかし、少しくらい冷たいぶんには問題ありませんが、熱すぎるのは危険なので絶対に避けます。
目安として、シリンジに吸って猫さんに輸液する前に、自分の指などにかけてみて、「冷たくない〜なまあたたかい」くらいにします。
もし熱すぎるようだったら、そのまま少し放っておいて冷めるのを待ちます。
◆ 輸液パックの消毒
輸液パックのゴムの部分を、エタノールで消毒します。
針を刺す丸く窪んだところは消毒用のコットンが届きにくいので、ぎゅうぎゅう押し付けるようにして拭きます。
◆ 輸液パックの保存方法
なるべく光が当たらないところに、常温で保存します。
新品でも、使いかけでも同様です。
◆ 針について
うちでは、輸液パックからシリンジに液を吸うときと、いっちゃんに刺すときに使うのは同じ翼状針です。
しかし針はおろしたての未使用が、刺したときに一番痛くありません。
一回でも使うと針先が鈍り、刺された時に痛いし不衛生です。
液を吸う針といっちゃんに刺す針とを分けたいのですが、かかりつけの病院では「同じもので」という方針です。
「輸液パックのゴムに刺したくらいでは針先は鈍らない。
シリンジに針の付け替えをするときに指を刺したり、シリンジの先に手で触って汚染してしまうなどの事故が起こる可能性を少しでも減らすために同じ針で。」と いう説明でした。
病院によっては分けてくれるところもあるようです。
充分気をつけて扱えば、分けたほうが「針の鮮度」という点ではいいような気がします。
もし猫さんに刺す前に針がどこかに触れてしまったら、エタノールで消毒して、それが完全に乾いてから使ってください、とのことです。
◆ 輸液パックからシリンジに吸うとき
力いっぱいシリンジのピストンを引いて液を吸うと、細かい空気の泡がいっぱいできてしまいます。
後から取り除くこともできますが、ゆっくり吸ったほうがきれいに入ります。
空気の泡がいっぱいできてしまったとき、私は以下の方法で取り除いています。
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急いで輸液を吸うと、シリンジの中に細かい泡が・・。
気になります。 |
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上部に空気の層があります。 通常は吸い終ったら抜くものですが、泡の除去に利用します。 空気の層がない場合は、ピストンを引けば入ってきます。 |
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空気の層を、シリンジの内壁に沿って動かします。 |
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空気の層で内壁を、くまなく、なで回します。 |
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細かい泡が全部、空気の層にくっつきました。 あとはこれを抜くだけです。 ・ 注)うちではなるべくシリンジ内の空気を取り除いていますが、 |
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シリンジを使用せずに輸液パックから直接の場合は、『自宅で皮下輸液・実践』のページでご紹介させていただきます。
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針の指し方
輸液を始めるにあたっての最大の難関は、刺針(ししん)だと思います。
以下のイラストと説明文は、じいやさんからご提供いただきました。
うまくいった例
三角テントを作ったら、垂直と並行の間ぐらいの角度で刺すと図のように刺さります。
うまく針が入っているときは、ジャンジャカとスムーズにシリンジが押せます。

失敗しちゃった例

皮に並行に入れすぎると、皮下ではなく皮の間に入ってしまいます。
そうするとパツンパツンの輸液ダマリができてしまいます。
皮が張っているので、パツンパツンの輸液ダマリがビクビクっとすることがあります。
うまく刺せていないときは、シリンジ押すのに力がいります。
図では皮下の中で出血していますが、刺した瞬間に皮からほんのちょっと血が出ているだけです。
少ししか出ていなくてもアルコールなどを浸したコットンで拭くと、いっぱい出ているように見えます。
血は放っておけばカサブタになるだけです。
輸液ダマリは、いつもよりは時間がかかりますが吸収されるはずです。
ただし、いつもより違和感を感じてしまうと思います。
無理にマッサージすると痛がるコもいます。
たまにはこんなこともあります。誰だってあります。
輸液に慣れる過程では誰しも経験することです。
進むために必要なことで、気にしてはいけません。
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・・・管理人より・・・
◆ 針の位置の確認方法
刺したあとに、つまんでいる針の頭を軽く左右に振ってみます。
針が正しい位置に入っていれば、針先は皮下で動きます。
針先がホールドされているかのように動かなければ、皮下のどこかに刺さっている可能性が高いです。
また、シリンジを使っている場合は、ピストンをそっと引いてみます。
もし皮膚を突き抜けてしまっていたら、シリンジ内に空気が入ってきてしまいます。
抵抗がありピストンを引けなければ、皮下内に収まっています。
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誰だって失敗することはあります。
私は獣医さんが刺針に失敗したところ(針先が皮を突き抜けた)を、目の前で見ました。
あるいは、慣れて上手になったと思っていたら、ある日突然、失敗が続くようになることもあります。
私は輸液スランプと呼んでいますが、そういう時期もまた、多くの人が経験します。
でも、大丈夫です。
失敗すると猫に申し訳なくて気持ちがワタワタになってしまうのですが、猫さん自身はおそらく、世話人が気に病むほどは気にしていません。
そういうときもあるさ、ってことで、慌てず騒がず、深呼吸をして気持ちを落ち着けて、やり直しましょう。
イラスト&説明文を提供くださったじいやさんのブログ・『愛しいネコ・愛しいヒト』には、猫さんのケアや治療に関する情報がたくさん載っています。
面白楽しい記事もいっぱいです♪
猫の姿勢
手順のページの写真のように、箱座りか、横にごろんと寝てもらってもOK。
横にごろんは背中心がずれるためか、思っていたよりも身体のわきに針を刺している場合がよくあります。
そしてなぜか横っちょに刺した場合、針を抜いたあとに針穴から輸液が漏れてくることがあります(うちの場合だけかも?)。
注射の場所について
最初は獣医さんから、背中の真ん中あたりから上にするようにと説明されました。
のちに背中側だったらどこでも、横のほうでも、皮をつかんでビヨンと伸びるところだったら大丈夫と言われました。
吸収は落ちるけど、お尻でも、なんだったら脚からでもいいそうです。
しかし雨さんの獣医さんは、腰に近い下半身のほうが毛細血管が多いので、吸収が良いという説明だったそうです。
実際に、肩甲骨の間に輸液をしていたときよりも、腰に近いほうにするようになってから、吸収がずっと早いとのこと。
ただし、腰に近い場所は毛細血管が多いけれど、 肩甲骨の間よりも痛点も多い。
なので、 針を刺したときに、痛い確率はちょっと上がってしまうかも。
注射する場所を毎回変える
毎日の場合は、毎回注射する場所を変える。
昨日は上のほうだったら今日は下のほう。
明日は右側で明後日は左側・・・というように、なるべく場所を離す。
近くに続けて注射すると、炎症や内出血、皮膚の硬化を起こしやすい。
背中の皮をつまむとき
背中の皮をぎゅっと強くつまみすぎると、猫が動いたときに、つねったのと同じ状態になり、摩擦で赤い皮膚炎になってしまうことがあります。
私はこわごわやっていたせいか、つい力が入ってしまいがちでした。
飼い主さんも、できるだけリラックスしよう。
刺すのに失敗したら
かかりつけの獣医さんは、2〜3回なら同じ翼状針で刺し直しても大丈夫と言います。
抜いた針をエタノールで消毒して、それが完全に乾いてからやり直します。
ただし、もし血が逆流してきた場合は、針・シリンジ・中身の液、みんな新しいものに変えます。
針は刺すたびに針先が鈍って刺されたときに痛いそうなので、私は同じ翼状針を使うのは嫌でした。
何回もお願いして、もう最後には泣きそうになりながら懇願して、予備の翼状針を出してもらえるようになってからは、失敗したらすぐに新しい針に変えるようにしています。
・・・失敗しなきゃいいんですけどね。なかなかこれが。
刺し直す場合は、失敗した場所からちょっと離れたところにします。
理由は、すぐ近くに針穴が2つ開いていると、
1)そこから輸液が漏れやすい。
2)痛いかもしれない。
3)皮膚が硬くなったり炎症が起こらないように。
・・・などなど。
失敗して針を抜いたところも、消毒してね。
注射の傷について
もし注射の跡が赤くなったり、ひどい傷になりやすいようでしたら、皮膚を消毒してすぐではなくて、1〜2分待ってから(消毒した皮膚が完全に乾いてから)刺針したほうがいいそうです。
消毒薬が皮膚に浸透して殺菌する時間を十分に与えるため。
消毒綿について
以前はタッパーにコットンと消毒用エタノールを入れて、消毒綿を作りおきしていましたが、それはいけないそうです。
エタノールは揮発性なので、どんどん成分が飛んでしまうため、作りおきしても3日ほどしか持たない。
使うたびに新しく作るほうがいいと獣医さんに言われました。
消毒は不要?
皮下輸液の際の消毒は必要ないという獣医さんもいます。
ただし免疫力が大きく落ちている場合は、この限りではありません。
詳しくは体験レポート掲示板、『皮下輸液の際の消毒について』でどうぞ。
皮下輸液の手順・液を入れる
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シリンジ使用@されるがままの猫さんの場合
モデル:いっちゃん@ぎゃおす王国
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つままれて三角になってる皮膚の空洞に向かって、まっすぐ針を入れます。
角度が適正でなかった場合、針先が内部で余計なところに刺さってしまったり(上記の、失敗しちゃった例の図です)、 皮を厚くつまみすぎると、内部で針先が余計なところに刺さりやすくなるようです。 針がなかなか入っていかないときは、針先がどこか余計なところに刺さっていることが多いようです。 馴れてくると針を刺した時点で、もし失敗していたら分かるようになります。 |
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針が刺せたら、シリンジのピストンをそっと引いてみます。
抵抗がありピストンが動かなければ成功です。 もしここでピストンが簡単に引けてしまい、シリンジの中に空気が入ってきたら、針先が皮膚を突き抜けて外に出ています。 針先がどこか皮膚の内部に刺さっていると、血がシリンジ内に逆流してくることがあります。 写真では、王様(猫)が動かないように、私の膝ではさんでいます。 |
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ピストンを軽く引いても何事も起こらず、正しく針が刺さっていることを確認したら、今度はゆっくりとピストンを押して液を入れます。 液を入れ始めると針が押し戻されて抜けてくることがあるので、最初だけ翼状針の翼の部分を、そっと押さえながらやると良いようです。 液が入り始めたら手を離しても、もう抜けてくることはあまりありません。 まれにピストンが堅くて押せないことがありますが、これは針先が皮下でどこかに刺さっているようです。 |
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いっちゃんの身体を軽く手で押さえながら液を入れています。 いっちゃんも触られていると安心するようで、大人しくしててくれます。 液が皮の内部に入っているのも触って確かめます。 |
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終わったら針跡を消毒して、抗生物質の軟膏をつけます。 いっちゃんは腎不全が進行していて、免疫力が落ちているので、念のため。 通常であれば、軟膏は必要ないと思います。 消毒も必要ないと考える獣医さんも少なくないので、猫さんの体調に応じて獣医さんと相談されてくださいね。 軟膏は毛に付くと、べたべたして固まってしまいます。 |
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輸液パックから直接@大人しめの猫さんの場合
モデル:ししどさん@薀蓄・雲泥ブログ
麦芽さんの『薀蓄・雲泥ブログ』からパクりました。
オリジナルページはこちら です。
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自然落下ではなく、輸液パックを絞って入れる場合には、どのくらいの量が入ったのかパックの数字が読みにくいことがあると思います。
次ページの、『加圧帯について』の、手秤が参考になるかもしれません。
針のテープ留めに付いて
輸液中に猫さんが動いてしまう場合、針が抜けないようにテープで留めることがありますが、その場合の注意点です。
情報提供者さま:TARUさん
| うちでも輸液の時、刺した針をテープで固定しますが、猫が暴れて首を持ち上げたりすると、首の変なところに針が刺さってしまいそうで怖いのでどうしたらよいかと、獣医さんに相談してみました。 すると「テープでは止めないほうがいいですよ。 止めなければ、体を動かす時にいっしょに皮膚の下を動きますから、変な所には刺さりません。 普通の状態なら一度刺したら抜けないし、暴れた時に抜けるのは返って安全なんですよ。」 とのこと。 一度針を刺したら、後は針は固定せずに前に飛び出さないように抑えることに注意すれば良いということです。 それから我が家では色々試した結果、ヤツが首を上下に動かすので、その動きで針が下にずり落ちてこないようにするため、羽の部分ではなく、針の下から10センチくらいのチューブの部分を軽く止めるだけにする形でなんとか落ち着いています。 |
※ 管理人より
猫さんの動きによっては、テープは針ではなくてチューブに留めたほうが安全 なようです。
皮下輸液の量について
輸液の量を自分だけで判断しない。
その日の猫さんの脱水の状態や、毛艶、食欲、ご機嫌などを総合的に見て、飼い主さんが多少の量の調整をするくらいなら危険は少ないと思います。
しかし獣医さんから指示された量から大きくはずれた輸液はしないこと。
何らかの理由があって、大幅に増やしたい、あるいは減らしたい場合には、必ず獣医さんに相談してからにしてください。
例えば分量が多すぎると心臓の負担になりますし、少なすぎると効果が望めません。
自己判断は危険です。
加圧帯を使った皮下輸液の方法です。
加圧帯とは
加圧帯とは、シリンジを使わずに輸液パックから直接輸液する場合、パックに圧力をかけて早く液が落ちるようにするためのものです。
メリット
1):輸液にかかる時間が短縮される。
2): パックを両手でぎゅうぎゅう絞る必要がないため(絞らないと、パックを高い場所に吊り下げていても液が落ちるのがゆっくりなため、終了までに時間がかかります。)、手が自由になり、猫さんを撫でたりしながら輸液できる。
| 加圧帯の画像・インフュサージ | ||
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情報提供者:雨さん (パスワードはpekechoro) 製品名: インフュサージ 製品詳細ページはこちら |
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| 加圧帯の画像・メディクイック | ||
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情報提供者:らみさん
製品名: メディクイック テルモの加圧器です。 |
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正面の画像 | |
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デメリット
デメリットとしては、輸液パックが加圧帯で覆われてしまうため、どのくらいの量が減ったのか分かりにくいそうです。
裸の輸液パックでも、絞って直接入れる場合は、数字が読みにくいような気がします。
加圧帯を使っていない場合でも、以下の対策は有効かも。
対策1)時間を計って、おおよその輸液量を把握する。
このページのちょっと下、加圧帯の操作の部分が参考になるかも。
対策2)手秤(てばかり)を使って、重さを量りながら入れる。
手秤を併用して輸液量を測る
手秤には、アナログとデジタルがあります。
使用された方のお話では、デジタルのほうが断然に便利だそうです。
↓は、楽天から無断でパクってきた画像。
| アナログ手秤 | デジタル手秤 | ||
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加圧帯を使った輸液・実践編
@隙あらば逃げようとする猫さんの場合
モデル:チョロちゃん@雨さん
◆ セッティング
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ドアに引っ掛けるタイプのコート掛けに引っ掛けた、輸液パック+加圧帯セット。
この輸液セット+翼状針5コで税込\6820 |
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一人がけソファにネコベッド設置。 |
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アルコール綿とサージカルテープを準備。
アルコール綿は消毒するためというより、毛をぬらしてかき分け易くするため。 |
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輸液中:かみついちゃろーか考え中。 |
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テープはこんな感じ。 テープ留めは、逃げる気満々の猫さんが輸液中に動いたときに、針が抜けないようにするためです。 |
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◆ 加圧帯の操作
加圧帯をどういうふうに使って(操作して)いるのかは、
自宅皮下輸液・ムービー3・輸液パックから直接+加圧帯を使用した皮下輸液
でご確認ください。
ムービーではモデルを変えて、ペケペケちゃん@雨さんになっています。
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ムービーを見ますと、加圧帯を使用すると両手でぎゅうぎゅうとパックを押さなくて済むので、手がずいぶんと自由に使えることがよく分かります。
◆ 雨さんへ、加圧帯を使った皮下輸液について、いくつか質問しました。
以下、そのQ&Aです。
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Q1):一回につき、どのくらいの量の輸液を入れますか?
A1):1回100ml-150mlという、ものすごいアバウトさ…。
1回何ml、というよりは、500mlの輸液パックを4回に分けて入れる、って感じです。
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Q2):輸液をしているときに時計を見ていましたが、時間を計って輸液の量を調節しているのだと思うけど、何分間、計っているの?
A2):計る時間は、 輸液パックの残量や針の刺さり具合で液の落ち方が微妙に違うんですが、
新しい輸液パック1回めは2分〜2分15秒、
2回めと3回めは2分半〜2分45秒 (前回の入り具合をパックの目盛りでなんとなく確認して調整。)。
最後は全部入るまでで、時間計測していません。
ラインまで空になるのを待つので、時によって4分ほどかかる時があります。
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Q3):輸液中の、どこからどこまでの時間を計っているの?
A3):針を刺して、ラインを開けたら時間計測スタート →
それから針の入り具合を確認 →
しゅぽしゅぽ(加圧帯を握っている音です) →
圧固定(しゅぽしゅぽしたあと、「送気/脱気」つまみを「維持」位置に回すだけ。) →
時間が来たらライン閉める →
針を抜く →
消毒綿で針跡圧迫 → ペケペケ解放 → 加圧帯の圧を抜く。
という感じです。
つまり、通常の2分半とは、
ラインを開けて液の自然滴下が始まってから、ラインを閉めて液の滴下が止まるまでです。
最初から圧をかけないのは、穿刺後、いきなりびゅるる〜んっと液が入っていくと、ペケペケがすごく嫌がるからです。
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Q4):けっこう腰のほうに針を刺しているようですが?
A4):以前、肩甲骨あたりで輸液をしていたら、前足にすぐ落ちてしまって、24時間経っても吸収されないようになってしまいました。
獣医に相談したところ、
『痛点は肩甲骨のあたりより腰に近いほうが多いのだけれど、毛細血管も多いので、輸液が早く吸収されるます。』と言われ、腰のほうに入れることにしました。
もう輸液を吸収できないほど悪くなっているのかと、相当ビビったんだけど、腰のほうに入れるようになってからは、ちゃんと吸収されるようになりました。
(雨さんのブログはこちら。パスワードは「pekechoro」です。)
加圧器を使用しないで加圧する方法
情報提供:らみさん
◆ 輸液パックに空気を注入
250CCぐらいの輸液パックで、7〜10日以内に使い切るような場合でしたら、空気抜きの長い針がついていると思うので、その長い針と、大きなシリンジを使い、輸液パックの中に空気を結構何回も入れるのです。
輸液パックがポンポコリンになる感じにすると、中に入った空気の圧力によって輸液が素早く皮下に注入することが出来ますよ。
(うちの動物病院さんもこの方法)
ソルラクトとや生理食塩水なんかだったら、中身は食塩水だから空気に触れても雑菌は繁殖しづらい環境だとは思うけど、念のために冷蔵庫で管理しつつ、早めに使い切るのが前提ね。
(獣医さん曰く、輸液をネコさんが飲んでくれるのならそれでも脱水は緩和されるので良いですって言われたので、輸液なめてみたの、結構しょっぱいのよ!!こんなの飲めるネコ居ないって。^^;)
輸液にビタミン剤を混ぜて使う場合があるけど、これも冷蔵庫で管理しても1週間が限度らしい。
(ちなみに、輸液にビタミン剤混ぜるとネコにはしみるらしい。)
◆ 血圧計を流用
加圧器は、人間の腕でやる血圧計と仕組みは同じだから(シュポシュポ)、家に家庭用の血圧計があれば代用できると思うよ。
ただ、血圧計はメッシュになってないので輸液パックの目盛りが見えないという欠点があるので、例えば250CCを2回で使い切るとしたら最初の1回目はシ リンジで空気入れて素早く点滴して、2回目の残り分量なら目盛りみる必要はないわけだから、そしたら血圧計ごと鴨居にぶらさげて素早くやるとかね。
ネコさんにとって輸液は楽しい時間ではないから早く終わらせて
あげたいですもんね。(*^^*)
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輸液が終了したら
液が漏れてきたときは
針を抜いた後、せっかく入れた輸液が針跡から漏れて出てくることがあります。
消毒綿で押さえておけばたいていすぐ止まりますが、たまにじわじわとしばらく漏れ続けることがあります。
そういうときは、猫さんに輸液の入っている側を上にして寝てもらいます。
背中の真ん中に輸液コブができているときは、箱座りをしててもらう。
するとだんだん液が下がってきて、胴の横や脇の下、前脚などにコブが移動します。
針を抜いたときに血がにじんだら
輸液終了後、針を抜くと血がにじんでくることがあります。
これは、針が皮膚の毛細血管を刺してしまうとなるそうです。
針を刺すときには、血管がないところを選んでやってくださいと言われましたが・・・。
目で見て分かるような太い血管には、もちろん刺しません。
しかし毛細血管は縦横無尽に皮膚を走っています。
じっと目を凝らして見るのですが・・・分からない〜。
でも大丈夫。
ちょっとくらい血がにじんでも、なんてことありません。
消毒綿でしばらく押さえておけば、すぐに止まります。
吸収を良くするために
漏れが治まって落ち着いたら、輸液コブをマッサージしてあげると吸収がいいようです。
漏れがなくても針を抜いてすぐにマッサージすると漏れてくることがあるので注意。
しばらく経ってからやったほうがいいようです。
温めた液を入れても身体が冷えてしまうことがあるので、保温に気をつけて。
特に手足は冷たくなりがちなので、こちらもマッサージしてあげよう。
(マッサージは、猫さんが嫌がらなかった場合です。無理にはやらないこと。))
使用済みの針について
自宅皮下輸液は法律違反?
自宅で飼い主さんによる皮下輸液を許可していない病院もあります。
自治体によっては法に触れるのではないかという話題が掲示板で出まして、そのときに調べたことです。
最初に、私の住んでいる世田谷区の保健所に電話してみました。
「管轄が違うので、 『産業労働局 農林水産部 食品安全室 動物薬事衛生係』 に問い合わせしてください」とのこと。
獣医さんに関することは、ほとんど全てこちらの管轄なのだそうです(含む開業許可など) 。
素直に動物薬事衛生係に電話して、質問しました。
以下、会話です。
私「世田谷区に住んでいますが、獣医さんから指導していただいて、家で猫に皮下輸液をしています。
関西在住の知人は、獣医さんから自宅皮下輸液の許可が出なかったそうです。
自宅で飼い主が皮下輸液をすることについて、地域によって何か条例というか規制が違うものなのですか?
あるいは何か違法なことがあったら教えて下さい。」
係「自分で輸液しているのは、自分の猫ですか?」
私「はい」
係「なら法律的な問題は何もありません。
ただしよその猫や野良猫や、繁殖や販売を目的として飼育している猫に自分で輸液すると、獣医療法違反になります。」
私「獣医師じゃない人間が、針を使って自分の猫に輸液することについては、問題ないんですね?」
係「ずっと自分で飼ってて、これからも自分で飼い続ける猫になら、問題はありません。
ただし針や注射器や点滴のパックなど器具一式を、必ず獣医さんに返却してください。
家庭のゴミとして捨てるのは、医療廃棄物に関する法律に違反します。」
だそうです。
以上、2003年の時点で、世田谷区の場合です。
今後、自治体によっては条例が変わるかもしれません。
特に、使用済み針を不燃ゴミで出すなどの違法廃棄が発生した場合には、自宅皮下輸液が禁止される可能性も否めません。
不燃ゴミで出された針でゴミの収集作業員の方達が怪我をされた場合、感染症の危険を防ぐために針の出所が調査されることがあるかもしれず、針を処方した動物病院が特定されれば、病院に対しての罰則があるかもしれません。
もしもそうなってしまったら、病院に多大な迷惑を掛けることになり、他の飼い主さんたち全てに自宅皮下輸液が禁止されるかもしれません。
また、そのような事故が多発すれば、自治体として動物の在宅医療(自宅皮下輸液)が条例で禁止となってしまう可能性もあります。
自宅皮下輸液で使った針の処分は、どうか必ず、獣医さんの指示に従ってくださいね。
決して一般のゴミとして捨てないようお願いいたします。
シリンジ使用の場合
動物病院で、自宅皮下輸液を指導してもらいながら練習をした時のムービーです。
シリンジを使用しています。
「先生、できませ~ん(泣)」
「先生、刺さりませ~ん(大汗)」
「いっちゃん、ごめんね~(涙)」
などの腰抜けシーンは根こそぎカットカット!し てありますので、まともにやっているように見えますが・・・
本当は汗びっしょり、気絶寸前です。
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上の動画より、ちょっと大画面(720×480)、ちょっと高画質のmp4ムービーは下記から。
25.8MBありますので、読み込みに時間がかかる場合があります。
QuickTimeか、 環境によってはWindows Media Playerでも再生できます。
もし、どちらでも再生できない場合は、無料でダウンロードできるGOM Playerなども利用できます。
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(mp4、約25.8MB)
別ウインドウが開きます。
戻るときには、ブラウザを閉じてください。
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輸液パックから直接+加圧帯を使用した皮下輸液
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モデル猫は、雨さんちのペケペケちゃん。
施術者は雨さん。
こちらのムービーは、撮影者のスタルカさんからお借りしています。
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上の動画より、ちょっと大画面(720×480)、ちょっと高画質のmp4ムービーは下記から。
25.8MBありますので、読み込みに時間がかかる場合があります。
QuickTimeか、環境によってはWindows Media Playerでも再生できます。
もし、どちらでも再生できない場合は、無料でダウンロードできるGOM Playerなども利用できます。
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(mp4、約25.8MB)
別ウインドウが開きます。戻るときには、ブラウザを閉じてください。)
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こちらも加圧帯を使っています。
刺針のアップあり。
モデル猫は、上と同じく雨さんちのペケペケちゃん。
施術者は雨さん。
こちらのムービーは、 雨さんのブログからお借りしています。
(ブログのパスワードは「pekechoro」とご記入ください。)
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