王様館 > 慢性腎不全の経過と症状

慢性腎不全の発覚から経過・王様の場合

王様の慢性腎不全の発覚から経過のダイジェストです。
詳しい状態、治療などは日記のページへ。
でも、日記、長いです。
ぐだぐだどうでもいいことも、たくさん書いてあります。
時間と忍耐のある方のみどうぞ。

・・

注》慢性腎不全の経過・症状は固体差が大きく、決まったパターンというものはないようです。
出現する合併症もそれぞれ。

以下は『王様いっちゃんの場合』であって、慢性腎不全猫の一例であり、全ての猫さんに当てはまるものではありません。

・・

2002年

5月21日 便秘で半日入院。 浣腸処置。
5月25日 食欲が落ち始めた。 お水はよく飲む。
6月1日 通院。慢性腎不全発覚。
入院で24時間点滴を開始。
6月3日 数値が下がったので退院。
6月4日 コバルジン開始。
6月8日・6月14日 日帰り入院で静脈点滴。
6月19日 皮下輸液に切り替え。
8月9日〜8月11日 下痢。 通院・輸液。
9月24日 血液検査で肝臓の悪化が発見され、薬を飲み始めた。
9月25日 日帰り入院で静脈点滴。
10月4日 肝臓の数値が下がったので、薬を中止。
10月8日 目がほとんど見えなくなった
光への反応はあり。
老化による軽い白内障も発覚。
10月9日 高血圧の疑い。
血圧を下げるために心臓の薬を開始。
肝臓の薬も再開。
10月25日 右目、眼底出血
12月11日 尿道から鮮血
12月18日 数値は悪かったが、肝臓の薬を中止。

・・

2003年

1月7日 血尿 膀胱炎
1月10日 血尿
1月11日 日帰り入院で静脈点滴。
肝臓の数値が悪化したため薬を再開。
心臓の薬を中止。
1月13日 血尿
1月14日 日帰り入院で静脈点滴。
膀胱と腎臓のレントゲン&エコー検査。
痙攣発作2回
眼振が出るようになった(高血圧が原因らしい。)
1月20日 自宅で皮下輸液を開始。
2月5日 血尿
2月8日 血尿
心臓の薬を再開。
2月21日 血尿
2月25日 左目が腫れて赤い。
2月26日 左目、眼底出血
2月28日 痙攣発作
自宅で静脈点滴開始
3月10日・11日 下痢
3月14日 静脈点滴を終了。
自宅での皮下輸液を再開。
3月28日 左目の失明が確定。
右眼は見えていないが光への反応あり。
4月9日 尿道から鮮血
4月11日 左目が腫れて赤い。
4月13日 肝不全の疑い。心臓の薬を中止。
自宅で静脈点滴開始。
4月19日 静脈点滴を終了、自宅での皮下点滴再開。
4月22日 皮下輸液の注射跡が、炎症を起こすように
4月26日 排便のたびに軽く血便するように。
4月30日 の疑惑が浮上。
5月2日 右目が腫れて開かない。
5月3日 右目、軽く眼底出血
5月4日 右目も光への反応がなくなり、両目とも失明。
背中の炎症が悪化、皮下輸液ができなくなった。
自宅で静脈点滴再開。
5月5日 痙攣発作2回
貧血が悪化。
5月6日 輸血
右目の眼底出血、悪化。
5月7日 夜中から早朝にかけて呼吸困難
5月11日 下痢
5月16日 静脈点滴を終了、自宅での皮下輸液再開。
しかし皮膚の炎症が怖いので1日1回だけ。
5月22日 痙攣発作
6月7日 心不全の発作を起こし、午前0時32分、
『楽しいことばかりの世界』へお引越し。

慢性腎不全の症状と、慢性腎不全が原因と考えられる二次的な症状・合併症など。
以下のものは王様の場合であり、他の猫さんにもあてはまるものではありません。

高血圧

慢性腎不全→高血圧→眼底出血→血圧を下げるために心臓の薬を服用→肝臓が悪くなる→心臓の薬を中止→血圧が上がる→眼底出血
・・・とエンドレスに繰り返すうちに失明

痙攣発作も高血圧から起こしたようです。

腎不全からくる高血圧が原因で、眼底出血・失明、肝臓も悪くなり、痙攣発作まで起こしました。

老齢のせいで軽い白内障があり、2002年10月には目が見えにくくなっていましたが、完全に失明したのは眼底出血を繰り返し、完全に網膜はく離を起こしたためのようです。
高血圧は怖い。

なぜ腎不全で血圧が上がるのかは「猫・腎不全・血圧」などで検索すると、きちんと医学的に説明してあるサイトがいくつもヒットしますので、そちらを見ていただいたほうが正確です。
不親切でごめんね。

猫は日本語をしゃべらないからよく分かりませんが、高血圧が原因で、頭痛・めまい・不眠・動機・吐き気・食欲不振も起こるようです。

★ 血圧測定について

かかりつけの獣医さんのお話です。

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半日預かって100回くらい血圧を測り、平均値を出します。
しかし病院にいるというだけで血圧は上がってしまうので、正確な数値を出すことは難しい。

様様な症状・状態から、いっちゃんが高血圧なのは間違いないので正確な数値が出ても治療法が変わるわけではなく、こだわって測ってもいっちゃんの負担になるだけであまり意味はない。

*******

・・・というわけで、ちゃんと測ったことはありません。

貧血

腎臓から分泌される造血刺激ホルモン(エリスロポエチン)が少なくなり、そのため骨髄で生成される赤血球も少なくなって貧血になるそうです。

ケー

老廃物の排泄が充分にできなくなり血液中に溜まると(尿毒症)、吐き気が起こりやすく食欲不振も起こします。

電解質の調整ができなくなる

電解質には、ナトリウム(Na)、カリウム、カルシウム、クロール、マグネシウム(Mg)、リン(P)、などがありますが、これらのバランスが取れなくなり過不足が生じ、生命維持に重大な影響を与えます。

便秘

いっちゃんはもとから便秘の王様なので変化は感じられませんが、腎不全治療薬・活性炭で便秘になる猫さんも多いようです。

血尿&膀胱炎

いっちゃんは便秘で踏ん張りすぎて膀胱にも力が入り、膀胱内の毛細血管が切れて(年のせいで血管がもろくなっている)血尿
血管が切れたところが炎症を起こし膀胱炎と、数珠繋ぎに問題化してしまいました。

その他の合併症・症状

他にもいろいろな合併症・症状が出ますが、個体差があるようです。
いっちゃんはありませんでしたが、口内炎を起こす猫さんも多いようです。

腎不全以外の疑われる疾患・症状

★甲状腺機能亢進症

かかりつけの先生の「あるでしょう」という推測です。

いっちゃんの場合は、甲状腺機能亢進症があったとしても軽いもので、治療の優先順位としては腎不全が先。
甲状腺の治療はする必要がない・・・ということで、検査もしませんでした。

甲状腺の検査は簡単にできますが、もし異常が見つかっても、治療はいっちゃんには難しいようです。

◎薬・・・体力がなく内臓全体の機能が落ちている状態では副作用が怖い。

◎X線治療・・・設備がある遠くの大きい病院まで行かなくてはならない。

◎外科手術・・・問題外。麻酔はかけられない。

総合的に考えると、「検査してもしかたがない、放っておきましょう。」ということです。

★甲状腺機能亢進症について、ちょっとだけ

甲状腺ホルモン(新陳代謝を活発にするホルモン)が異常にどばどば出てしまう病気です。

新陳代謝が活発になりすぎる→細胞の酸素と栄養の消費量が増大→酸素を運ぶため、大量の血液を全身に送ろうとする→肺と心臓ががんがん働く=負担がかかる→燃え尽きる。

「燃え尽き病」と呼ぶ獣医さんもいます。
老猫さん(10歳以上)には、めずらしくない病気だそうです。

症状としては、元気で食欲旺盛なのに痩せていく、神経過敏で落ち着きがない、ちょっと運動しただけで、はあはあと苦しそうに呼吸する・・など、他にもたくさんあります。

心臓肥大・呼吸困難を引き起こすこともあるので、心配だったら老猫さんは検査(血液検査で分かります)してもいいのかな。

しかし『元気で活発だから』『食欲があるから』など症状としては漠然としていて、やたら活発でよく食べると思えば、寝てばかりであまり食べなくなったり。
猫の行動・様子は健康でもころころ変わることがあるので、発見されにくい病気でもあります。

心臓に雑音

腎不全が発覚して、初期の頃からあったそうです。

原因ははっきりわかりませんが、老齢からくる可能性が高いそうです。
(他にも心臓に雑音が出る病気はいろいろあります)

日常の様子・王様の場合

日常の細かい様子など

慢性腎不全の発覚前

2000年頃から、少しずつ痩せてきた

慢性腎不全が発覚する1年ほど前に獣医さんに行ったときに、
「猫も年を取ると栄養の吸収が悪くなるので痩せてきます。あまり太っているより骨に負担がかからないし、特に問題ないです。」
と言われて、そのまま安心してしまいました。

もちろんそれもあるだろうけど、「あの時ちゃんと検査していれば」という気持ちが拭えません。
慢性腎不全が発覚したのは、その後、転院した獣医さんでした。

2001年後半頃から、毛が束になって割れてしまうようになった。
年をとってので毛並みにも変化があるんだろうと軽く思っていたけど、脱水症状だった。

2002年に入り、よくお水を飲むようになり、おしっこが臭くなくなった
この時点でもまだ私は無知すぎて、病気に気が付かず。

はっきり覚えていないけど、おそらく2002年の始め頃、口が臭くなったなあと思った。
これも腎不全の症状のひとつだったのに、私はそれでも何も気付かず。

慢性腎不全、発覚後の様子

2002年6月後半から、涙が出るようになった。
特にご飯を食べるとぽろぽろと出るように。

2002年7月、ご飯を食べる時に顔を振りながら歯軋りのような音をさせるようになり、獣医さんで口の中を調べてもらう。

口内炎などはなく、歯石が溜まってそれが擦れて音がするらしい。
歯石のせいで軽い歯肉炎があるけど、まだ軽症で痛むほどではないので放っておきましょうということに。
歯石取りには麻酔を使う必要があるため、王様はできない。

2002年9月後半から、部屋の中でぼーっと突っ立っていることがあるように。
10月になってからはっきり気が付いたのだが、目が見えにくくなって迷っていたらしい。

目が見えなくなってあまり動かなくなったら、急速に足腰が弱り始め、歩くのがよたよたしてきた。

同じ頃より、ご飯の食べ方がへたになった

特にかりかりは口に入れようとしても、ぽろぽろこぼれてしまい、なかなか食べられない。
砕いたら食べやすいかと思いやってみたら、かえって食べなかった(涙)。

2003年になってからは、ほとんど王様シェルター(猫こたつ)から出なくなった
いよいよ足腰、よたよたに。

2003年に入り、もうよっぽど薬を飲まされるのがいやなのか、口回りを触られるのを異常に嫌うようになった。

ちょっとでも触ろうとすると、かうっかうっと口を大きく開け閉めしながら頭をぶんぶん振る「かうかうぶんぶん」をやるように。
全然触っていないときでも、たまにやることあり。

2003年2月頃から、お水を飲むのがへたになった。

びっちゃびっちゃと音は盛大に立てるのだけど、あまり減っていない。
しかも下あご全体をお水につけてしまうため、いつもびしょびしょ、水もしたたるいい男。

同じ頃より、物忘れがひどくなった

猫こたつから30cmでトイレなのに、猫こたつを出たとたん、すぐ横の王様ご膳(ご飯置き場)に気を取られ、くんかくんかと臭いをかいでいるうちにトイレのことは頭からふっ飛んでしまうらしく、そのまま猫こたつに帰る。

4〜5回もそれを繰り返してからやっとトイレにたどり着き、おしっこ。
30cmが果てしなく遠い道のりに。

やはり同じ頃に気が付いたことで、体温調整ができなくなって変温動物になった。

気温が高いと体温が上がり、寒いと体温も下がる。
王様シェルターの細かい温度調節が、家来の必須仕事リストに加わった。

2003年3月頃から、ご飯を飲み込む時に「ごっくん」と大きい音がするようになる。

おやじがビールを飲んでるみたい。
喉の筋肉が落ちて飲み込みにくくなっているのでしょうと獣医さん。

2003年4月頃より、口の中にご飯をしまっておくように。

なぜ、飲み込まないでほっぺの中に入れっぱなし?非常食?
遭難する予定でもあるんでしょうか。

おまけに口の周りもご飯のカスだらけ、でもまったく気にしない、拭こうとすると怒る。
食べかすがついていてもかわいいけど、それが腐ったり雑菌がわいたりで身体にも口中衛生にもよくない!と思う。

2003年5月に入ってから、おしっこや口の中、体臭が独特の匂いになった。

ずっと飲み続けている薬を薄めた匂い。

同じ頃より、だいぶ顔の筋肉が落ちて顔が変わってしまった

同じく2003年5月より、涎が出るように。

水あめみたいに粘度のある、拭こうとしてもびよ〜んと伸びてなかなか拭き取れないような、透明の涎。
治まっているときもあるけど、体調が悪いと出るっぽい。

あくまでも、いっちゃんの場合です。
猫さんによって状況・反応はそれぞれです。

うちでやっていることは、間違っているかもしれません。
何かの参考になればと思いますが、まずは獣医さんの指示に従ってください。

いっちゃんの場合

前兆

初めての発作の前から、前兆がありました。

その日は日帰り入院で静脈点滴をしたのですが、帰宅してから、ずっと落ち着かない様子で眠りません。
いつもは病院から帰ってくると疲れるようで、眠りっぱなしになることが多いのに。

夜になり、箱座りしているいっちゃんの頭が、定期的に「かくん、かくん」と動くようになりました。
小さい「かくん」を何回かやって、大きい「かくん」を1回やります。
電車の中で居眠りして、こっくりこっくり舟をこいでいる、お疲れのサラリーマンにそっくりです。

箱座りしているから、居眠りをすると頭が安定しないのだと思い、横に寝かせました。
それでも、頭がびくっと動きます。

なんだろう、こんなことなかったのに・・・。

初めての発作

「かくん、かくん」を始めて15分後くらいに、突然ものすごい勢いで王様シェルターから走り出てきました。

人間用のこたつ布団にぶつかって止まったところで抱っこしましたが、脚は走っている状態のまま動き続けています。
すぐに、ぴーんと伸ばした状態になりましたが、ぶるぶる震えが止まりません。

目は異様にまん丸で、まばたきもしません。
口をものすごい速さで開け閉めしていて、歯がぶつかってガチガチ鳴っています。

舌を噛まないように、腕を口に突っ込んで噛ませました(*注・下記参照)

普段は動きもゆっくりで、ヨレヨレしている王様が、見たことがないほどの速さで走り、男性(同居人くりくり)が全身を使ってやっと押さえ込める(*注・下記参照)ほどの力で暴れました。
おしっこも漏らしていました。

とても長い時間に感じましたが、たぶん10秒ほどで発作は治まり、いっちゃんは、ぼーっとして抱かれていました。
10分ほどそのままで、それから自分からモゾモゾ動いたので、王様シェルターに戻しました。

発作から2時間くらい経ってお水を飲むようになりましたが、相変わらず、頭を「かくん」と動かします。

そして、最初の発作からぴったり6時間後に2回目の発作が起きました。
だいたい1回目と同じ経過をたどり、治まりました。

それ以降は「かくん」もなく、3回目の発作は1ヶ月半後までなかったです。

*注)本当は痙攣発作を起こしているときには、やたらに口に物を入れたり、抱きしめたりしてはいけません。
口に何かを入れたり、抱きしめて押さえつけることで、呼吸ができなくなる危険があります。

発作の後

異常に食べます。
発作が食欲中枢に何らかの影響を与えるのかもしれないと、獣医さんは言っています。

一時的に食欲中枢が狂うのでしょうか。

もうちょっと詳しい状況

王国記の王様編、1月14日の日記に詳しい状況を書きました。

その後の発作は2月28日、5月5日、5月22日です。
興味のあるかたは、お手数をおかけしてすみませんが、それぞれの日付の日記でご確認ください。

原因

初めて発作を起こしたとき(2003年1月14日)に、獣医さんは「覚悟してください」と言いました。
腎不全が極末期に達し、尿毒による神経症状の発作が出たと思われたようです。
それはもう本当に、最後の最後ということです。
私も「もしかして、いよいよ・・・」と思いました。

尿毒症が原因の神経症状としての発作は、何時間おき、何分おきといったふうに、繰り返し起こるらしいです。
いっちゃんは、初めての発作から6時間後に2回目が起きて、それきり治まりました。
次に起こしたのは1ヶ月半も経ってからです。

結局、尿毒症からの発作ではなかったようです。

獣医さんの推測では、高血圧が原因で脳内の神経が圧迫されて起こったのかもということでしたが、原因ははっきり分かりません。
もし調べるとしたら、大学病院に紹介状を書いてもらって、脳の断面図を撮るなどの精密検査をすることになります。
しかしそれでも分からない場合も多く、発作の原因を特定するのは、かなり難しいそうです。

もし分かったとしても治療できるかというと、こちらも疑問。
20歳で腎不全でヨレヨレのいっちゃんに、万が一脳に何かが見つかったとしても、とても手術などはできません。
つまり、検査で大きなストレスを与えるだけで根本的な治療は何もできない可能性が大きい(若くて体力のある猫さんなら話は別です)。

結局、発作が起きませんようにと祈り、起きたら抱きしめて指を噛ませる・・・こんなことくらいで、積極的な対処は何もしませんでした。

注)しつこいですが、発作の最中に抱きしめたり指を噛ませたりしてはいけません。

リラックスしてもらうために

痙攣発作は神経が過敏になっているときに起こすので、いっちゃんがリラックスできるような物を捜しました。

◆ サプリメント

神経をリラックスさせるというペット用のサプリメントが、けっこうたくさん販売されています。
いっちゃんには使っていませんので、効果は分からないです。

病院の薬、ビタミン剤、酵素などでいっぱいいっぱいで、これ以上何かを飲ませるのは、効果よりもストレスが大きいと判断しました。

◆ フラワーレメディ

なぜ効くのか?という効果の仕組みが理解出来ないのですが、試したみたいと思っていました。
思っていただけで、結局は使わなかったのですが。

◆ アロマオイル、お香、アロマテープなど

リラックス効果のあるラベンダーなどを試してみました。
これといった効果は感じられなかったです。

しかし、効果がないだけならまだいいのですが、アロマは猫さんにとっては有害にこともあります。

うちでは、獣医さんのネット通販で、アロマテープというものを購入しました。
リラックス効果と、免疫力を高めて体調を整える効果がある、と説明されていたものでした。
そのアロマテープを王様シェルターにいれた日に、いっちゃんは痙攣発作を起こしてしまいました。

偶然だろうと思い、しばらくたってから、もう一度、入れてみました。
またその日に痙攣発作です・・・。

偶然が重なっただけかもしれませんが、気になるので、それ以降は使っていません。
当時は藁にもすがる思いだったのでアロマも試しましたが、今現在(2010年2月)は、今後は使ってみるつもりはないです。

痙攣発作の一般的な豆知識

実際に痙攣発作を目の当たりにすると、その強烈さにほとんどの人はびっくりすると思います。
特に繰り返し起こると、「いよいよ・・・」と思ってしまうかもしれません。

しかし発作を繰り返しながらも、ずっと頑張っている猫さんは少なくありません。
続けて発作を起こしていたのが収まり、しばらくしてまた繰り返し起こすようになり・・・と、不定期で
「発作ありの日々」と「発作なしの日々」を周期的に繰り返している猫さんもいます。

痙攣発作は強烈ですが、「今すぐにでも命に危険がある状態」ではありません。
発作が治まればケロリと元気になることもあります。

あきらめたらダメだよ!

前兆が起きたら

痙攣発作を起こすときは、神経が過敏になっていることが多いようです。

眠らないでずっと起きている、落ち着きがない、ちょっと触っただけでびくっと動く、あるいは触られるのをいやがる、いつもと違う行動をする・・・など、猫さんによって様子・態度はそれぞれだと思います。

もし猫さんに何か不審な様子が見られたら、それが「発作の前兆では?」と感じたら・・・

◆ 音に反応してびくっとし、それが引き金になって発作を起こすことがあるので、なるべく静かな部屋で休んでもらう。

◆ 明るいよりも 薄暗いほうが落ち着くようです。

◆ 身体がどこかに触っていると安心度が高いようです。

うちでは背中に沿って、クッションや毛布を置いています。
狭い場所にすっぽり包まれるのも、ポイントが高そうです。

暖かいと気持ちも穏やかになるようです。

◆ いざ発作が起きたときに、怪我をしないような場所を工夫する。

家具などが近くにあると、身体を打ちつけてしまいます。
高いところにいると、転げ落ちてきます。

びたんびたんと魚のように床に身体を打ち付けて暴れることがあるので、フローリングの床は危ないかも。
クッションやバスマット(厚手のもので裏に滑り止めがついていればなおよい。
おしっこやゲーをしてもすぐに洗えるので便利)などを回りに敷きつめておくと、ダメージは少ないと思います。

あらぬ方向に走ったり転げて行ったりするので、獣医さんからは、できれば箱の中などに寝かせておいたほうが安全だと言われました。
ダンボール箱などにクッションや毛布を敷いて寝かせてあげれば、発作で暴れても怪我の危険はかなり減ります。
身体がすっぽり囲まれていることで安心するとも思います。

いっちゃんは王様シェルター(猫コタツ)が「いつものおれの場所」なので、そこから動かすのはストレスになってしまうと思いました。
なので、暴れても硬いものに激突しないように、王様シェルターの周りにクッションや枕で壁を作っています。
ご飯に突っ込みそうですが、怪我をすることはなさそうなので、よしとしています。

囲われ者の王様の図(クリックで拡大)

王様の御所

王様の御所2

◆ まとめ

1)音、光、アロマなどのニオイが刺激になって発作を起こすことがあるので、そういったものはなるべく避ける。

2)静かに、薄暗く、身体を包み込むような状態で暖かく。

3)安心して落ち着ける状態を作ってあげること。

発作が起きたら

◆ まず一番最初に、深呼吸

それから
「大丈夫、大丈夫」と心の中で猫さんと自分自身に穏やかに話しかけて、落ち着かせる(目標:自分が一番落ち着くこと)。

◆ やってはいけないこと

1)やたらと身体を動かさない。

2)抱きしめたり、ゆすったりしない(呼吸できなくなることがあるそうです)。

3)大声を出さない(大きな音が刺激となって、発作がぶり返すことがある)。

4)口の中に指やタオルなどを、ものを入れない。

(呼吸の妨げになる危険がある。飼い主も怪我をする。)

◆ やったほうがいいこと

1)ぶつかると危険なものがある場合は、どかす。

2)頭を床に打ち付けないように、タオルやマットなどを敷く。

3)落ち着いて、大丈夫と強く念じながら見守る。

◆ 嘔吐に注意

獣医さんによると、発作のときに吐くことがあるそうです。

頭が仰向けのときに吐いてしまうと、吐しゃ物が喉に詰まって危ないので注意。
頭を横に向けたほうがいいそうです。

いっちゃんは発作中いつも、おしっこは漏らしましたが吐くことはなかったので、実際に発作中に頭を横に向けられるのかは分からないです。

★参考までに、ヒトの場合

- 患者を押さえ込まないようにしてください。

- てんかん発作を起こしている間は、患者の歯の間に何も(自分の指など)置かないようにします。

- 患者が危険にさらされていたり、近くに危険物があったりしない限り、患者を動かしてはいけません。

- 患者の痙攣を止めようとしないでください。
てんかん発作を起こしている間は、患者は自分をコントロールできません。

- たとえ患者の顔色が青くなっても、てんかん発作の患者に人工呼吸を実施しないでください。
たいていのてんかん発作は、脳が損傷される前に止まります。

- 痙攣が止まって患者の意識がはっきりしてこない限り、患者の口に物を与えてはいけません。

だそうです。

以上、SRL症状百科というサイトからの転載ですが、今はページが移動してしまったようです。
同じような内容が、社会法人・日本てんかん協会の『発作に出会ったら』というページでも確認できます。

発作中の猫さんはとても苦しそうで、見ているのが怖いです。
しかし獣医さんによると、痙攣発作中は意識がなく、苦しさも何も感じていないのだそうです。

発作が収まった後、何事もなかったかのようにスタスタ歩いてご飯を食べに行く猫さんもいますから、実際に覚えていないようです。

発作の後

暴れていた身体や口の動きが止まり、ぼ~っとして放心状態のようになります。
びっくりしているようです。
もちろん飼い主もびっくりしていますが、ここで大きい声で呼びかけると、それが刺激になって発作がぶり返しかねません。
しばらくは静かに見守りましょう。

発作が収まったからといって、すぐに駆け寄って抱き上げるのもいけません。
急に触ると、それもまた刺激になって、再度発作を起こすことがあるそうです。

発作が収まって猫さんが落ち着いてきたら、優しく穏やかに小さい声で話しかけるのは悪くないようです。

発作の後は筋肉痛になることがあるようなので、すっかりいつもの様子に戻ってしばらくたってから、そっと撫でたりマッサージしてもいいかもしれません。
(猫さんが嫌がらなかった場合に限ります。無理にしてはいけません。)

発作の影響

腎不全が極末期に達し、尿毒症による神経症状で発作を起こしたのなら危ないようです。
しかしそうでない場合、発作そのもので命の危険はないそうです。

ただ、
◎ 発作のショックで呼吸困難になることがある
◎ 体力を消耗する
◎ 発作を繰り返すと脳にダメージが起こってくる

などの理由から、やはり起こさないほうがいい。

いっちゃんは発作後は食欲中枢が狂うようで、直後はやたらと食べました。

獣医さんに報告すると不思議そうな顔をしていたので、いっちゃんだけの症状かと思っていましたが、そういう猫さんは他にもけっこういるようです。
ネットで同じ症状の体験談を、少なからず読ませていただきました。

それと、普段ではありえない激しい動き、全身を突っ張らせて暴れることから、発作後は筋肉痛になるかも。
体力もかなり使っていると思います。

薬 抗痙攣薬について

いっちゃんが処方された痙攣発作を抑える薬(抗痙攣薬。名前は不明。)は、効き目が4時間くらいだそうです。
シロップの白い薬で甘いのですが、いっちゃんに飲ませたら泡を吹いたので、びびりました。
王様、甘いものは苦手なようです。

強い薬なので、日常的に飲ませるものではないそうです。
発作の前兆が認められたら、あるいは発作を短時間のうちに何回も繰り返すようなときに飲ませます。
4時間くらい経って効き目が切れた頃に、また発作を起こしそうな気配があったらまた飲ませてください、ということでした。

発作の最中は暴れているので、もともと無理だとは思いますが、何も飲ませてはいけません。
気管に入って危険です。

発作が収まって落ち着いてから飲ませます。

抗痙攣薬は精神安定剤のような働きをするようで、飲ませるとぼ~っとしたり、眠ったりします。
いっちゃんに飲ませたのは何回かだけでしたが、痙攣発作を起こすときは神経過敏で眠れないことが多いようなので、薬を飲んで眠った王様を見てほっとしたことがあります。

発作の原因

かかりつけの獣医さんから聞いたお話なので、「いっちゃんの場合」だけの話かもしれません。

◆ 極末期の腎不全からくる神経症状

◆ 高血圧のせいで脳の神経が圧迫された

◆ 脳の神経が何かのはずみで傷ついた

◆ てんかん

ずっとなんでもなかったのに、年を取ってから急に「てんかん様の発作」を起こす猫さんがたまにいるそうです。
逆に、若いときにてんかんの発作を起こすようになり、しかし加齢と共に自然に発作の頻度が減っていき、何だか分からないまま治ってしまう猫さんもまれにいるそうです。

獣医さんは痙攣発作とストレスは関係ないと言いましたが、初めの2回は日帰り入院のあとに発作を起こしたことから、なんらかの因果関係が多少なりともあるような気がしてなりませんでした(ただの勘ですが)。

なので、発作がきっかけとなって自宅皮下輸液に踏み切りました。
なるべく家で、ゆっくりしてもらいたいものです。

原因を特定するには、大学病院クラスに整った設備で、脳のMRIを撮る等の精密検査が必要。
そこまでやっても原因が分からないことも多いらしいです。

いろいろなケース

猫さんのお名前をクリックすると、痙攣発作体験談のページに飛びます。

@の後は飼い主さんのお名前です。

猫どんちゃん@カッパさん (ぎゃおす王国・偉猫伝タワー内)

がりちゃん@くららさん (くららさんのHP・がりものがたり内)

moomama主催の老猫会内、「猫のてんかん掲示板」。

慢性腎不全が原因の痙攣発作か、老齢になって突発的に起きるてんかん発作かは、判別が難しく、症状はほとんど同じでケアも同様です。
猫のてんかん掲示板には、参考になる情報がたくさんありますので、ぜひ目を通してみてください。


◆ ちなみに、うちでやっていた良くない例ーー参考にしないでね~!
初めて発作を起こしたときから、王様シェルターの上に常にタオルを用意するようになりました。

発作が起きたら舌を噛まないように、すかさずタオルを、がちがちしている口に噛ませます。
口の中全体をふさいでしまうと息ができなくなるので、上等のふわっとしたタオルは危険だと思い、使い古しの少々硬くなったタオルハンカチで、こんなものを作りました。

タオル生地のハンカチをパンツのゴム紐で硬く巻いてあります。
親指くらいの太さです。
しっかり噛ませて口腔内を塞がないために、こういった形状のものが良いと思ったで。

そうしてタオルを準備しているにも関わらず、いざ発作を起こすと、いっちゃんに噛ませるのは、いつも自分の指や腕。
とても痛いです。皮膚に穴が開いて血が出ます。

でも柔らかさといい、形状と言い、人間の指が一番安全で(猫にとっては)効果的、慌てているときとっさに突っ込みやすい。
しかし発作中の力はただ事ではなく、うかつに指や腕を噛ませると大怪我をするかもしれません。
できるだけ避けたほうがよいと思います。

発作中はものすごい力で全身を使って暴れるので、ショールやバスタオルなどを巻きつけて抱くと抑えやすいです。
手脚を突っ張ってもがくので、そのほうが猫さんの怪我(骨折など)も防げると思ったのです。
うちでは保温用の掛け布団として、王様シェルターにはいつもショール類がありましたので、それを使っていました。

注)これは以前に書いたもので、獣医さんに「それでいいです」という許可をもらったものでしたが、間違っています
正しくは、

『動かさない、抱きしめない、口に物を入れない』

です。
人間の場合でも、昔は割り箸などを噛ませることが多かったそうですが、今は猫さん同様、口には何もいれない、という対応に変わっています。

もし発作を起こしたら、かかりつけの先生の指示に従って、こちらは決して参考にしないでくださいね。

2002年

血球容積 ALT/GPT AST/GOT ALP BUN Cre Na K CL P
正常値 24〜45 29〜84 18〜53 62〜212 17.0〜40.0 0.6〜2.0 147〜156 3.5〜5.1 117〜123 1.7〜7.2
06/01 35 106 69 54 96.4 6.2 143 2.5 105 12.9
06/03 48 48 38.5 3.9 151 3.9 107 1.9
06/14 28 61.1 4.0 155 3.6 117
07/24 31 73.8 4.3 150 3.2 113 8.2
09/24 32 279 83 49 96.8 5.2 149 2.8 113 9.6
10/04 31 82 33 58 80.4 3.9 152 3.2 115
10/09 30 166 65 51 104.3 5.2 149 3.2 111 10.0
10/19 29 113 44 57 84.4 4.6 146 3.7 110 8.9
11/02 31 261 74 69 64.9 4.0 150 3.7 108 8.2
12/16 31 177 39 41 95.8 5.6 154 4.1 116 12.7

・・・
BUN・・・尿素窒素
Cre・・・クレアチニン
Na・・・ナトリウム(電解質)
K・・・カリウム(電解質)
CL・・・クロール(電解質)
P・・・リン(電解質)
・・・

2003年

血球容積 ALT/GPT AST/GOT ALP BUN Cre Na K CL P
正常値 24〜45 29〜84 18〜53 62〜212 17.0〜40.0 0.6〜2.0 147〜156 3.5〜5.1 117〜123 1.7〜7.2
01/11 30 408 84 65 90.7 5.1 152 3.2 112 12.1
02/28 24.4 233 100 64 81.6 5.5 149 3.0 106 13.3
03/02 19 89.7 7.9 150 3.8 106 13.0
03/06 19.4 147 3.5 110
03/07 20 57.1 5.5 148 3.6 111 9.3
04/13 17.5 643 93 125 45.9*1 4.7 151 3.3 114 8.2
04/16 17 248 37 90 61.7 6.0 153 3.6 119
04/19 17.5 140 33 66 91.0 6.7 152 3.7 114
05/04 18.2 162 68 108 100.5 7.1 159 3.8 118 15.0以上(測定不可能)
05/06 13 261 140 135 73.9*1 6.9 162 3.6 120 13.4
05/16 19.6 167 34 243 48.4*1 7.4 146 3.3 110 15以上

・・・

*1)かなり低い数値ですが、これは腎臓の状態が改善されたわけではなく、肝臓がちゃんと働いてなかったり、ご飯を食べていないので分解される蛋白質がないから下がっただけだそうです。
BUNは肝臓で作られる物質なので、肝機能が落ちると作られなくなるそうです。