病院での治療  

 経験済み(不本意ながら by王様)

いっちゃんには使っていませんが、貧血の治療として造血ホルモン(エリスロポエチン)の注射や増血シロップを処方される猫さんは多いです。体験レポートbbsの『エリスロポエチン〜猫さんの貧血』スレに、他の方からのレポートがあります。
(なぜいっちゃんは、造血ホルモンなしで一気に輸血だったのか・・・。)

 未経験(しなくていい by王様)

静脈点滴で効果が出なくなってしまったら、残された選択は3つだそうです。

  1. 腎臓移植 (大学病院へ)
  2. 人工透析 (大学病院へ)
  3. 腹膜透析 (かかりつけのお医者さんでできる)

腎臓移植や人工透析を望まれるのであれば大学病院を紹介します、とかかりつけの先生。しかし腎臓移植は予後が良くない場合が多く、そのため一般的な治療として広まっていないそうです。それ以前に20歳の猫に麻酔がかけられるのか?という疑問が。仮に麻酔に耐えられて移植が成功したとしても、何年も延命できるものではないようです。数々の検査、手術で長い入院が必要になるかもしれません。せっかく延命できても、家でのんびり過ごせる時間というのはどのくらいなのか。ドナー猫さんを生涯めんどうを見るのは当然としても、腎臓をひとつ取られてしまったら、将来その猫も腎臓病で苦しむ可能性が高いのではないでしょうか。リスクが高過ぎるし、できる限り穏やかな余生を送らせてやりたいと思っている私には現実的な選択とは思えませんでした。

人工透析、腹膜透析はひどく痛いものではないようですが、処置にかかる何時間かは動かないように押さえつけられた状態になるそうで、猫にとって恐怖、ストレス、疲労はかなり大きいようです。処置の仕組みは人間の場合と同じで、人工透析は血液を機械でろ過して毒素を取り除くのですが、腎不全が進んで貧血がひどい場合は難しいようです。治療費も、具体的には聞きませんでしたが、かなり高額だそうです。

腹膜透析は、すごく簡単にいうとチューブ付き注射器で腹膜に液を入れ、その液に毒素を吸収させたのちまた注射器で吸い出すらしい。先生に「腹膜に針を入れる時に、間違えて内臓を傷つけることはないのですか」と聞きました。「ないとは言えないけど、すごくまれです」との答え。リスクとして感染症があります。免疫力が落ちているので、たいしたことのない傷からなってしまうことがあります。

人工透析も腹膜透析も、いっちゃんがどんなに怖がるだろうと思うと踏み切れませんでした。静脈点滴で10時間病院に預けただけで、その日の夜に痙攣発作を起こしたくらいです。先生は発作とストレスは関係ないと言っていましたが・・・。
★腹膜透析をした猫さんの体験談は、こちら

元気にしてやりたい、少しでも長くそばにいて欲しい、でも病院に預けたり、ストレスの大きい治療はかわいそうだからしたくない。・・矛盾してますね。治療に関しても、迷うことばかりです。

 オプション

 食道チューブ
猫が食べなくて飼い主がうまく強制給餌ができない場合、鼻からチューブを入れたり(鼻食道チューブ)、食道に直接チューブを取り付けて、胃に直接、栄養を流し込むことがあります。いっちゃんは未経験ですが、他の猫さんの
食道チューブ体験談は、こちらです。

 病院で処方される薬について
 もしかかりつけの病院が24時間受付ではない場合、処方された薬の名前を聞いておくと良いと思います。緊急で他の病院へ行ったときに、服用している薬を言えたら診断・処置の役に立つと思います。

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