始めに

皮下輸液の方法は、大きく分けて2種類あります。

1:シリンジ使用 → 輸液パックから1回分ずつの液をシリンジに吸って使う方法。

2:輸液パックから直接 → 輸液パックに針を繋ぎ、パックから直接、猫さんの体内に液を入れる方法。

うちではシリンジを使いますが、輸液パックから直接の方法を指導している獣医さんも、たくさんいらっしゃいます。
他にも細かい部分で、病院によって輸液方法には違いがありますので、以下は参考程度に見てください。

自宅で皮下輸液を始める前に獣医さんから説明&練習があるはずですので、必ずそちらに従ってくださいね。

輸液の準備

冷たいままの液を入 れると、違和感を感じて嫌がる猫さんがいます。
身体も冷えてしまいます。

夏は暖めなくてもよ いそうですが、気候・体調などにより、その時々で判断・調整してください。

◆ 輸液の温め方

獣医さんからの指導では「電子レンジ」「湯煎」でした。
どちらも輸液パックごと温めます。

湯煎の場合は針を刺すゴムの部分がお湯に触らないように注意します。
私はいつも簡単な方、レンジでチンです。

チンしたあとパックが熱くなっていても、中身はそれほどでもないことが多く、また中身の液の温まり具合が均一ではない場合が多いので、パックを軽く振った りもんだりしています。
シリンジに吸う間に液が冷めることも計算して温めます。

しかし、少しくらい冷たいぶんには問題ありませんが、熱すぎるのは危険なので絶対に避けます。
目安として、シリンジに吸って猫さんに輸液する前に、自分の指などにかけてみて、「冷たくない〜なまあたたかい」くらいにします。
もし熱すぎるようだったら、そのまま少し放っておいて冷めるのを待ちます。

◆ 輸液パックの消毒

輸液パックのゴムの部分を、エタノールで消毒します。
針を刺す丸く窪んだところは消毒用のコットンが届きにくいので、ぎゅうぎゅう押し付けるようにして拭きます。

◆ 輸液パックの保存方法

なるべく光が当たらないところに、常温で保存します。
新品でも、使いかけでも同様です。

◆ 針について

うちでは、輸液パックからシリンジに液を吸うときと、いっちゃんに刺すときに使うのは同じ翼状針です。
しかし針はおろしたての未使用が、刺したときに一番痛くありません。
一回でも使うと針先が鈍り、刺された時に痛いし不衛生です。

液を吸う針といっちゃんに刺す針とを分けたいのですが、かかりつけの病院では「同じもので」という方針です。

「輸液パックのゴムに刺したくらいでは針先は鈍らない。
シリンジに針の付け替えをするときに指を刺したり、シリンジの先に手で触って汚染してしまうなどの事故が起こる可能性を少しでも減らすために同じ針で。」と いう説明でした。

病院によっては分けてくれるところもあるようです。
充分気をつけて扱えば、分けたほうが「針の鮮度」という点ではいいような気がします。

もし猫さんに刺す前に針がどこかに触れてしまったら、エタノールで消毒して、それが完全に乾いてから使ってください、とのことです。

◆ 輸液パックからシリンジに吸うとき

力いっぱいシリンジのピストンを引いて液を吸うと、細かい空気の泡がいっぱいできてしまいます。
後から取り除くこともできますが、ゆっくり吸ったほうがきれいに入ります。

空気の泡がいっぱいできてしまったとき、私は以下の方法で取り除いています。

急いで輸液を吸うと、シリンジの中に細かい泡が・・。

気になります。

上部に空気の層があります。
通常は吸い終ったら抜くものですが、泡の除去に利用します。

空気の層がない場合は、ピストンを引けば入ってきます。

空気の層を、シリンジの内壁に沿って動かします。
空気の層で内壁を、くまなく、なで回します。
細かい泡が全部、空気の層にくっつきました。
あとはこれを抜くだけです。

注)うちではなるべくシリンジ内の空気を取り除いていますが、
少しくらい皮下に空気が入っても、通常は問題ないそうです。

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シリンジを使用せずに輸液パックから直接の場合は、『自宅で皮下輸液・実践』のページでご紹介させていただきます。

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